続伸、アジア株高や円安で環境好転、買い戻し

21日午前の日経平均株価は続伸した。午前終値は前日比178円85銭高の2万2734円28銭だった。
 
朝方はやや売り先行で始まったものの、その後買いが優勢となり日経平均は続伸となった。特に後場後半は買いの勢いが増し、2万2700円台まで上値を伸ばしている。
中国などアジアの株式相場が上昇し、投資家心理が改善した。海外ヘッジファンドなどが損失回避の目的で売っていた株価指数先物を買い戻しに動くと、値がさ株に裁定取引に絡む買いが入った。外国為替市場で円相場が1ドル=110円台後半に下落したのも好感された。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。欧州連合(EU)が米国による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限に対する対抗措置としての報復関税を22日から発動すると決め、朝方は持ち高調整の売りが先行した。
 
市場では「日経平均が大幅高となったが通商リスクを意識する投資家は多く、新規で買い持ち高を増やす動きは限定的だ」との声が出ていた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1806億円、売買高は6億6242万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1060と、全体の半分を占めた。値下がりは932、変わらずは98銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、機械、医薬品、鉱業の上昇が目立ち、下落は、パルプ・紙、銀行業、電気・ガス業など。

個別では、ファストリは年初来高値を連日で更新した。ソフトバンクグループが物色人気となり、ダイキン、武田薬品工業、第一三共が高い。昭電工の上げも目立った。オハラが値を飛ばしたほか、ジェイリース、ライクキッズネクストなども値を上げた。
 
半面、三井住友FGや三菱UFJなどなどメガバンクの軟調が目立つ。大日本住友や明治HD、ユニチャームも売られた。日本電産、日東電工も安い。ヨシムラ・フード・ホールディングス、ライドオンエクスプレスホールディングスは大幅安となった。
 
  
東証2部株価指数は前日比36.32ポイント高の7454.67ポイントと続伸した。
出来高5108万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は157となった。
 
21日に東証2部に新規上場したコーア商HDは10時32分に、公募・売り出し価格(公開価格、2670円)を5割ほど上回る4000円で初値を付けた。前場は3700円で終えた。
 
個別では、アイケイ、スーパーバッグ、萬世電機、きんえいが年初来高値を更新。
宮入バルブ製作所、ヒラノテクシード、サイオス、堀田丸正、フライトホールディングスが買われた。
 
一方、ロンシール工業、寺岡製作所、日本アビオニクス、ゼロ、日建工学が年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、ファステップス、リミックスポイント、太平製作所、アドテック プラズマ テクノロジーが売られた。

 

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