95円安と続落、ハイテク株への売り継続

5日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比95円55銭安の2万2611円61銭だった。
前日の米国株市場でNYダウは最高値を更新したものの、ハイテク株が売られた流れを嫌気して、主力の電機・精密株などが売られ全体相場を押し下げた。
米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が2%超下げ、東京株式市場でも今年に入り上昇が目立った半導体関連銘柄が売られた。
半導体製造装置の東エレク、シリコンウエハーのSUMCOが下落した。米ロの不適切な関係を巡る「ロシアゲート」問題や、北朝鮮を巡る地政学上のリスクへの懸念も買い控えムードを強めた。
ただ、下値では押し目買いが入り売り一巡後は下げ幅を縮小している。
セコムやKDDIといった業績が景気の変動に影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が買われ、株式相場を下支えした。「投資資金は依然として株式市場にとどまっている。リスク資産として株式を買いたいという意欲は根強い」との指摘も出ていた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に続落した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2635億円だった。売買高は7億1179万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1220と全体の6割ほどを占めた。値上がりは727、変わらずは94だった。
 
個別では、高値圏で推移していたリクルートも下げた。任天堂や村田製、ブリヂストンが軟調だった。東京エレクトロン、信越化学工業など半導体関連が値を下げた。
ジーンズメイトが急反落、オハラも利食われた。石川製作所も安い。
 
半面、2~10月期の純利益が22%増だったピジョンは大幅高となった。受注削減による採算改善期待で新日鉄住金など鉄鋼株の強さも目立つ。11月の国内ユニクロ既存店売上高が堅調だったファストリが上げた。世界的な荷動きの活発化への期待から郵船が上昇した。
コマツも堅調、北の達人コーポレーション、ミクニなども値を飛ばした。
 
シャープと朝日インテクが下げ、サイステップとSFPは上げた。
 
東証2部株価指数は前日比57.78ポイント安の6865.91ポイントと3日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は133、値下がり銘柄数は319となった。
個別ではフライトホールディングス、ヨネックス、花月園観光、JEUGIA、ショクブンが年初来安値を更新。
櫻護謨、日本抵抗器製作所、大和重工、北日本紡績、大興電子通信が売られた。
 
一方、鈴縫工業、SYSKEN、TTK、シノブフーズなど10銘柄が年初来高値を更新。サイバーステップ、日本坩堝、日本パワーファスニング、川本産業、サンセイが買われた。

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