94円安 3日ぶり反落、6連休を前に利益確定売り

28日大納会前場の日経平均株価は、前営業日比94円91銭安の1万9982円71銭で終了した。東証株価指数(TOPIX)は、9.67ポイント安の1491.96で終了した。
 
27日のNYダウ工業株30種平均は乱高下し、一時600ドル超下落した後、終値では260ドル高となった。主要な株価指数は総じて上昇したものの、「高いボラティリティーへの警戒感が強い」ため、東京株式市場では上値を追う動きにつながらなかった。
 
いったん持ち直して上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。対ドルでの円強含みあって前場後半には一時1万9900円04銭(前日比177円58銭安)まで下げ幅を広げた。その後の戻りは限定され、前引けにかけてさえない展開となった。
 
 
市場からは「年内最終商いで持ち高を整理し、現金化する動きもあるだろう。米国株は乱高下し、ボラティリティー(価格変動性)が高く、機械的な売買を中心に上げ下げが大きくなっており、注意が必要だ。日経平均2万円を維持できるか注目されるが、当面は落ち着きを待つところだろう」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は5億4350万株、売買代金は8764億円。騰落銘柄数は値上がり777銘柄、値下がり1278銘柄、変わらず74銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、電気・ガス業、小売業の下落が目立った。上昇は海運業、非鉄金属、鉄鋼など。
 


個別では、業績見通しが保守的との市場の受け止めでニトリホールディングスが3日ぶり反落。ユニファミマやリクルート、ソフトバンクグループの下げが目立つ。中外薬、アステラスといった医薬品株が下げているほか、原油安を受けて出光興産などの石油関連株も安い。さらに、19年5月期業績予想を下方修正したファーストコーポレーションが売られている。また、東証が27日、28日付で特設注意市場銘柄に指定したと発表したことでディー・エル・イーがストップ安となっている。
 
一方、ファストリやファナックは高く、日経平均を下支えしている。
好調な18年3~11月期の累計決算を発表したDCMホールディングスが大幅続伸し年初来高値を更新。スター精密、古河電気工業、オークマ、三井金属も堅調な値運びとなっている。
 
東証2部株価指数は前日比57.11ポイント高の6222.26ポイントと3日続伸した。
出来高2382万株。値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は238となった。
 
個別では、富士ソフトサービスビューロが一時ストップ高と値を飛ばした。金下建設は年初来高値を更新。ビットワングループ、ラピーヌ、ジャパンエンジンコーポレーション、サンユウ、日本製麻が買われた。
 
一方、カネヨウ、ニーズウェル、大和重工、ネポン、アサガミなど6銘柄が年初来安値を更新。北日本紡績、ショクブン、工藤建設、さいか屋、リミックスポイントが売られた。

 

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