92円高と続伸、米国株高を受け買い先行、その後は伸び悩む

92円高と続伸、米国株高を受け買い先行、その後は伸び悩む
 
21日前場の日経平均株価は前週末比92円67銭高の2万758円74銭と続伸した。
東証株価指数(TOPIX)は12.24ポイント高の1569.83と、ともに堅調となっている。
朝方は、米中貿易摩擦の緩和期待から前週末の米国株式が上昇した流れを受け、買い優勢で始まった。円安・ドル高も支えとなり、上げ幅を拡大して一時2万892円68銭(前週末比226円61銭高)まで上昇した。
一巡後は、日本時間午前11時に中国主要経済指標の発表を控え、利益確定売りに伸び悩みとなり2万686円79銭(前週末比20円72銭高)まで押し戻される場面があった。その後持ち直したが、戻りは限定され、前引けにかけて上値の重い動きとなった。
 
今月末開催の米中閣僚級協議の進展に期待が高まり、ややリスク選好ムードが広がっている。「3月末を期限とした米国による25%への対中関税率引き上げは極めて可能性が低い」
との見方が出ている。
 
ただ、21日は米国が休場のほか、英国のメイ首相が欧州連合(EU)離脱をめぐる今後の方針を表明する予定で積極的な買いは入れづらい。値上がり銘柄が優勢だが、上値は限定的で盛り上がりに欠ける展開が続きそうだ。
 
18年10-12月期の中国GDP(国内総生産)など中国指標が相次いで発表されたが、直後の反応は限られた。
 
東証1部の出来高は5億8066万株、売買代金は9849億円。騰落銘柄数は値上がり1665銘柄、値下がり402銘柄、変わらず59銘柄。
 


業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、鉱業、海運業の上昇が目立った一方、空運業、陸運業が下落した。
 
個別では、ルネサスエレクトロニクス、東エレク、昭和電工、コマツが上伸し、SUMCO、日本電産は商いを伴い大幅高。ワタベウェディングがストップ高に買われ、LIXILGが急騰し、JXTG、郵船は高い。トヨタ、ファナックは強含み。武田、資生堂が値を上げ、任天堂、ソフトバンクGは小幅高。三菱UFJなどメガバンクが買われた。
 
半面、キーエンス、ダイキンが売られ、ZOZOが値を下げ、ファーストリテ、ANA、JR東海は軟調となっている。アニコム ホールディングス、Genky DrugStoresが急落、メディカル・データ・ビジョンも利食われた。

東証2部株式指数は前週末比62.89ポイント高の6592.09ポイントと続伸した。
出来高3130万株。値上がり銘柄数は279、値下がり銘柄数は119となった。
 
個別では、アサヒ衛陶が一時ストップ高と値を飛ばした。太平製作所、キクカワエンタープライズ、インスペックは昨年来高値を更新。アピックヤマダ、グローバルダイニング、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、児玉化学工業、アドテック プラズマ テクノロジーが買われた。
 
一方、カワセコンピュータサプライ、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、ショクブン、ノダ、アイスタディが売られた。
 

 

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