92円安と下落、持ち高調整の売り

7日午前の日経平均株価は続落し、前日比92円63銭安の2万8395円24銭で前場を終えた。
値頃感からの買いが流入するなか値を上げてスタートし、一時300円を超す上昇となった。しかし、買い一巡後は一転して売りに押される展開となった。午前11時前にはマイナス圏に沈み200円近い下落に売られた後は、やや値を戻した。今晩に米12月雇用統計が発表されるほか、東京株式市場は3連休となることから手仕舞い売りも膨らんでいる。
 
米連邦準備理事会(FRB)が保有資産縮小を早期に始めるという観測が広がるなか、株式市場からの資金流出を警戒した売りに押された。主力の値がさ株の一角や、半導体関連も売りがやや優勢となった。
 
市場では「朝方の上昇は短期筋によるショートカバー(売り方の買い戻し)が主体で、次の買い手は現れなかった」という声が出ていた。東証マザーズ指数はきょうも下値模索の展開となるなど、個人投資家の心理も冷え込んでいる。
 
小型株から大型株への資金シフトの流れは続いており、トヨタやデンソー、ホンダといった自動車株は堅調だった。米長期金利の先高観から銀行株も買われた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆5468億円、売買高は6億5963万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1431と、全体の約65%だった。値上がりは640、変わらずは114銘柄だった。
 


 
業種別では銀行株が買われる一方、機械や電気機器などが軟調に推移した。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロンが安く、ソニーグループや日本電産、キーエンス、ファストリ、オムロン、リクルート、アドテストが値を下げた。
半面、ソフトバンクグループ(SBG)、富士フイルム、味の素が上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが買われ、日本製鉄やジェイ エフ イー ホールディングスといった鉄鋼株も値を上げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比58.39ポイント安の7551.51ポイントと続落した。
出来高は1億2977万株。値上がり銘柄数は129、値下がり銘柄数は250となった。
 
個別では、プレミアムウォーターホールディングス、サイオス、THE WHY HOW DO COMPANY、Abalance、アマテイなど8銘柄が昨年来安値を更新。リミックスポイント、ユニバンス、カクヤスグループ、山喜、JMACSが売られた。
 
一方、高砂鐵工、明治機械、ヤマダコーポレーション、湖北工業、川崎近海汽船が昨年来高値を更新。川本産業、グローバルダイニング、アゼアス、ツインバード工業、コメ兵ホールディングスはが買われた。

 

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