9日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ小幅続伸、20ドル高=IT株買い戻し

9日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、終値は前週末比20ドル20セント高の5万0135ドル87セントだった。

前週末に続き連日で最高値を更新した。半導体株やソフトウエア株に買いが入り、指数を支えた。半面、持ち高調整の売りが出て、ダウ平均は下げる場面があった。

人工知能(AI)開発に対する過剰投資懸念などから先週にかけて大幅下落していたマイクロソフトやエヌビディア、セールスフォースが買われた。一方、ダウ平均は6日に1200ドル超上昇し5万ドルを初めて突破したことを受け、利益確定の売りも広がり、プラス圏とマイナス圏を行き来する展開だった。
 週内に1月の米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)といった重要指標の発表を控え、様子見姿勢も強かった。AIを巡る不安は根強く、「半導体関連など需要が底堅いとみられる銘柄が選別されている」。

市場では「代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの下落が一服し、半導体株やソフトウエア株を買い直す動きが出ている」との指摘があった。ダウ平均の構成銘柄では、エヌビディアやマイクロソフト、セールスフォースが上昇した。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、オラクルが9.6%高だった。米投資銀行のDAダビッドソンが投資判断を引き上げ、材料視された。

ダウ平均は270ドルあまり下げる場面があった。前週末に1206ドル高と大幅に上昇し、初めて5万ドル台に乗せた後で、持ち高調整の売りが出やすかった。「中国当局が中国の銀行に米国債保有を抑制するように勧告している」とブルームバーグ通信が9日に伝え、投資家のリスク回避につながったとの見方もあった。

そのほかのダウ平均の構成銘柄では、シスコシステムズやゴールドマン・サックス、キャタピラーが上昇した。半面、アムジェンやメルク、トラベラーズが下落した。

ナスダック総合株価指数は続伸し、終値は前週末比207.457ポイント高の2万3238.670だった。半導体のブロードコムやデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズなどが上昇した。

〔ロンドン株9日 小幅続伸〕

9日の英FTSE100種総合株価指数は小幅ながら続伸し、前週末比16.48ポイント高の1万0386.23で終えた。朝方には4日につけた最高値(1万0402)を上回る場面があった。鉱業、防衛・航空関連銘柄への買いが指数を支えた。

FTSE100種指数が再び最高値圏で推移するなかで利益確定などの売りも出やすく、上値を追う勢いは限られた。足元で相場水準が切り上がっていた製薬やたばこ、公益といったディフェンシブ銘柄に売りが出た。

FTSEの構成銘柄では、産銅大手アントファガスタが6.62%高、産金大手エンデバー・マイニングが5.94%高、産金大手フレスニロが4.98%高と相場をけん引。一方、金融大手ナットウエストは5.98%安、たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコは3.32%安、住宅大手バラット・レッドローは2.75%安と下落した。

〔ドイツ株9日 続伸〕

9日のドイツ株価指数(DAX)は続伸し、前週末比293.41ポイント(1.18%)高の2万5014.87で終えた。9日のアジア株高を受け、投資家心理が上向いた。人工知能(AI)の浸透がソフトウエアなど一部のIT(情報・技術)関連銘柄の業績を脅かすといった投資家の過度な警戒感が和らいだことも支えとなった。

1月下旬以降に株価水準が大きく切り下がっていたソフトウエアの独SAPに買いが続いた。独コメルツ銀行とドイツ銀行が上げたほか、防衛大手ラインメタル、機器・システム大手シーメンスが買われた。一方でドイツ取引所が下落。医療機器や消費関連の一角が下げた。

DAXでは、コメルツ銀行が4.23%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.88%高、防衛大手ラインメタルが2.77%高と買われた半面、人工透析製品・サービスのフレゼニウスメディカルケアは2.09%安、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは1.45%安、ドイツ取引所は1.40%安で終わった。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は続伸し、前週末比0.59%高で終えた。欧州主要600社の株価指数であるストックス600も上昇し、終値は621.41と3営業日ぶりに最高値を更新した。

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