87円高 続伸、欧米株高受けリスク選好ムード

日経平均株価は前日比87円74銭高の2万2750円48銭、東証株価指数(TOPIX)は5.29ポイント高の1751.34と、ともに続伸した。
 
前日の米国株上昇を受けて投資家心理が改善し、幅広い業種に買いが入った。
米中貿易摩擦激化への懸念は残るものの、決算内容を評価した買いで株価指数を押し上げた。
前場はソフトバンクGとダイキンの2銘柄で日経平均株価を60円前後押し上げており、「引き続き、決算を好感した動きも株価指数の上昇に寄与している」状況。
前場後半には一時2万2768円27銭(前日比105円53銭高)まで上昇した。中国・上海総合指数は総じてさえない動きだったが、影響は薄く前引けにかけて高値圏で推移した。
ただ、上海総合指数がマイナス圏で寄り付くと、日経平均も一時的に上げ幅を縮めるなど、中国発の材料には敏感に反応しており、米中貿易摩擦への懸念は消えてはいないようだ。
 
市場からは「米通商代表部(USTR)が中国の知的財産侵害に対する制裁関税の第2弾を23日に発動するとのニュースに大きな反応はなく、中国株安にも巻き込まれていない。為替相場は落ち着き、打たれ強さが出てきたようだ。
一方、薄商いで週末SQ(特別清算指数)算出を控え、仕掛ける向きもあるとみられ、注意が必要だ」との声が聞かれた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1354億円、売買高は7億68万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1251、値下がりは730、変わらずは118銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、情報・通信業、パルプ・紙、機械などが上昇。食料品、ゴム製品などが下落。
 
個別では、ソフトバンクグループの物色人気継続、キーエンスも大きく上昇した。NTTや三菱UFJが買いを集め、郵船やファナック、ダイキンなど景気敏感株が高い。タカラトミーがストップ高となり、サンコールも一時値幅制限いっぱいに買われた。ライト工業、プレサンスコーポレーションなども値を飛ばした。
 
半面、東海カーボンが安く、ソニーも軟調。キリンHDやエーザイ、トヨタ自動車も売りに押された。KLabが急落、4~9月期の連結営業利益予想を下方修正した明治ホールディングスも大きく値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比87.79ポイント高の7376.97ポイントと5日ぶり反発した。
出来高6680万株。値上がり銘柄数は228、値下がり銘柄数は159となった。
 
個別では、D.A.コンソーシアムホールディングス、日本モーゲージサービスが年初来高値を更新。パス、玉井商船、アイル、チャーム・ケア・コーポレーション、フライトホールディングスが買われた。
 
一方、ブルドックソース、エスビー食品、オーミケンシ、カネヨウ、ダイナパックなど18銘柄が年初来安値を更新。ヒラノテクシード、高田工業所、アピックヤマダ、IJTテクノロジーホールディングス、ASTIが売られた。

 

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