3日前場の日経平均株価は前日比187円81銭安の2万1200円77銭と続落。
朝方は、米中貿易摩擦の激化懸念を背景に2日の米国株式が大幅下落したことを嫌気し、売り優勢で始まった。円高も重しとなり、下げ幅を拡大し、一時2万1056円02銭(前日比332円56銭安)まで下落した。
一巡後は、円高一服や、時間外取引での米株価指数先物高を支えに下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて2万1200円近辺で推移した。
売買代金は前日に比べて増えているが、商いは活況と言えるレベルではない。
週末には米雇用統計の発表が控えている上、「米中貿易摩擦に関するニュースは今後も出てくる」とされ、見極める必要がある材料は多い。
このため「投資家は手控え姿勢になりやすい」といい、持ち高を膨らませるような売り買いは出にくかったようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
東証1部の出来高は5億4325万株、売買代金は9433億円。騰落銘柄数は値上がり756銘柄、値下がり1243銘柄、変わらず82銘柄。
業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、海運業、証券・商品先物取引業、その他金融業などが下落。電気・ガス業、水産・農林業などが上昇。
個別では、東エレク、SUMCOなどの下げも目立つ。ソニー、トヨタ、キヤノン、出光興産、国際帝石が売られ、伊藤忠、郵船は続落。三井住友が甘く、野村、オリックスは安かった。任天堂、象印マホービンは大幅安。ソフトバンクG、ファーストリテ、武田も下落した。
ブイ・テクノロジーも安い。ヨシムラ・フード・ホールディングスが急落したほかGMOインターネットも安い。
半面、関西電が買われ、資生堂、花王、マルハニチロは堅調。三菱UFJ、NTTが締まり、しまむらは上伸。SUBARUは底堅い。
資生堂、コーセーなどが高く、インソース、アイ・エス・ビーが値を飛ばし、ソースネクストも物色人気となった。
東証2部株価指数は前日比11.20ポイント安の7206.04ポイントと4日ぶり反落した。値上がり銘柄数は126、値下がり銘柄数は311となった。
個別では、福留ハム、日本食品化工、プロスペクト、トーヨーアサノ、ジオスターなど17銘柄が年初来安値を更新。誠建設工業、あじかん、ヒラノテクシード、原田工業、SECカーボンが売られた。
一方、魚喜、自重堂、朝日インテックが年初来高値を更新。フュートレック、ファステップス、櫻島埠頭、E・Jホールディングス、エスティックが買われた。
