86円高と小反発 短期の戻り狙う

13日午前の日経平均株価は小幅に反発し、前日比86円45銭(0.33%)高の2万6423円11銭で終えた。
前日のNYダウは、今晩発表の米6月消費者物価指数(CPI)を警戒する売りが膨らみ、192ドル安と3日続落した。
ただ、東京株式市場では日経平均株価が前日に大幅安となった反動もあり値頃感からの買いが流入した。日経平均は一時200円を超す上昇となったが、2万6500円を超す水準では売りに押され、買い一巡後に上昇幅は縮小した。
 
空運や百貨店などに買いが入った。新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は高まっているが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置(まん防)など行動制限をかける議論にはなっていないとして、経済再開関連への買いが相場の支えとなった。
 
買い一巡後は上げ幅を縮小した。前日に下げが目立った機械の一部は朝方こそ買いが入ったものの、ファナックや安川電などが伸び悩んだ。世界景気の減速に対する懸念がくすぶる。市場では「株価指数先物を中心に、1日で持ち高を手じまう日計りの売買にとどまっている印象だ」との指摘があった。
 
東証株価指数(TOPIX)も小幅に反発した。午前終値は前日比3.57ポイント(0.19%)高の1886.87だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆416億円、売買高は4億3051万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1178。値下がりは554、変わらずは104銘柄だった。
 



業種別株価指数(全33業種)では空運業、パルプ・紙、サービス業の上昇が目立った。下落は鉱業、保険業、水産・農林業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループや東京エレクトロン、トヨタ自動車が高く、東宝とファーストリテイリングやリクルートホールディングス、日本航空やANAHDが上昇した。高島屋や三越伊勢丹、Jフロントが高い。
 
半面、レーザーテックや東京海上ホールディングス、INPEXが値を下げた。NEC、富士通、資生堂と花王も下げた。

 

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