85円安と5日続落、朝高後円高で売り先行

4日前引けの日経平均株価は5日続落した。前日比85円86銭安の2万0325円02銭で取引を終了した。
朝方は前日まで4日続落し800円超下げたことから、自律反発狙いの買いがやや優勢だったが、寄り後は漸次売りに押される展開を余儀なくされた。

外国為替市場で円相場が一時、約5カ月ぶりの高値を付けた、円高・ドル安進行が輸出関連株の業績の重荷になるとの警戒感から、国内機関投資家などの売りに押された。業種別では情報・通信やサービス、輸送用機器などの下げが目立った。海外ヘッジファンドが株価指数先物に断続的な売りを出し、下げに転じた。 その後も中国株安を受けて下げ幅を拡大した。
下げ幅は一時120円を超え、取引時間中としては1月15日以来の安値水準をつけた。

市場からは「円高が響いている。日経平均は2万円に近付づき、リバウンドへの期待もあろうが、円高が進む局面では海外投資家は先物を売ってくる。先行き2万円割れを覚悟しておく必要があろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9821億円、売買高は5億7845万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1041、値上がりは1004と、ほぼ拮抗した。変わらずは95だった。


業種別株価指数(33業種)は、サービス業、情報・通信業、その他製品の下落が目立ち、上昇は鉄鋼、鉱業、ガラス・土石製品など。
 
個別では、ソフトバンクグループが安く、任天堂も軟調だった。トヨタ自動車も売りに押されてた。ユニーファミマ、リクルートホールディングス、伊藤忠商事、KDDI、テルモも安い。インソースがストップ安となった。バリューコマース、サイバーエージェントなども大きく値を下げた。
 
半面、ファナック、東京エレクトロン、第一三共が上昇した。オプティムが連日の急騰、日本通信、enishなども物色人気となっている。

きょう福岡証券取引所に上場した大英産業は公募・売り出し価格(公開価格、1520円)を190円下回る1330円で初値を付けた。前場の終値は1295円だった。

東証2部株価指数は5日続落した。前日比32.40ポイント安の6486.59ポイントだった。
出来高1985万株。値上がり銘柄数は193、値下がり銘柄数は190となった。
 
個別では、明豊ファシリティワークス、南海辰村建設、森組、ブルボン、アイスタディなど31銘柄が年初来安値を更新した。キーウェアソリューションズ、エスティック、リミックスポイント、デュアルタップ、ファインシンターが売られた。
 
一方、工藤建設、サトウ食品工業、ベルテクスコーポレーションが年初来高値を更新した。インスペック、ウインテスト、ニーズウェル、タクミナ、松尾電機が買われた。

 

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