83円高買い優勢、米株高も円高基調に警戒

【寄り付き概況】

20日の日経平均株価は、前日比83円87銭高の2万1417円74銭と続伸してスタート。
 
米連邦準備理事会(FRB)が19日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表した声明などが、景気への懸念が強まれば利下げに動くと示唆する内容だったと受け止められた。前日の米株式相場が上昇したのもあって投資家心理が改善し、機械などを中心に買いが先行した。
 
短期筋などから株価指数先物に買いが入り、値がさ株が上昇したことも指数を押し上げている。一方、米利下げ観測を背景に日米金利差の縮小が意識され、円相場は1ドル=107円台後半と円高・ドル安方向に振れている。自動車などの輸出関連株には採算悪化を警戒した売りも出て、相場全体の重荷になっている。
 
取引開始前に財務省が発表した、9-15日の対外対内証券売買契約によると、非居住者の株式取引は954億円の処分超で、5週連続で処分超となった。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、30業種が高く、値上がり上位に海運、鉱業、水産、その他金融、不動産など。
 
個別では、任天堂の買いが膨らみ、ソフトバンクGも上伸し、ファーストリテはしっかり。郵船や商船三井といった海運株が高い。トヨタ、ソニー、村田製が買われスシローGHD、ロイヤルHDは堅調。菱地所やエーザイ、大塚HDも上昇している。
 
半面、三菱UFJが緩み、三井住友も軟調。住友商、三井物が下げ、東エレクやTDK、ホンダも安い。アルプスアルや丸紅、帝人もさえない。

225先物は、野村・ドイツ・パリバ・メリル・モルスタ・GSが買い越し。
ソジェン・アムロ・三菱・クレディ・みずほ・カブコムが売り越し。
TOPIX先物はメリル・ドイツ・GS・JPが買い越し。
UBS・大和・三菱・モルスタ・野村が売り越し。
 
テクニカル的には、日本アクア(1429)、高千穂(2676)、パル(2726)、三洋貿易(3176)、ソフトクリ(3371)、ツルハ(3391)、日フェルト(3512)、エムアップ(3661)、扶桑化学(4368)、ダイト(4577)、ヤフー(4689)、ライクキッズ(6065)、芝機(6104)、DMG森(6141)、豊田織機(6201)、アイチコ(6345)、ダイキン(6367)、ダイフク(6383)、山洋電(6516)、デンヨー(6517)、エプソン(6724)、図研(6947)、ファナック(6954)、京セラ(6971)、トピー(7231)、三益半導体(8155)、興銀リ(8425)、平和不(8803)、メタウォータ(9551)が動兆。
 

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