82円高、朝安後に切り返す

7日午前の日経平均株価は続伸し、前場の終値は前日比82円63銭高の2万9414円00銭だった。東証株価指数(TOPIX)は8.20ポイント高の1935.60。
 
前日のNYダウは連日の最高値更新となったが、東京株式市場は上値の重い展開で、朝方は下落してスタート。前日比で一時90円を超す下落となる場面があった。
東京や大阪の緊急事態宣言が5月末まで延長される見通しとなったことも嫌気された。ただ、売り一巡後は下値に買いが流入しプラス圏に浮上と切り返す展開となった。値がさハイテク株をはじめ、金融株や海運株など幅広い銘柄が物色された。
香港など7日のアジア株式相場が堅調に推移しているのも支えとなった。全体的には売り買い交錯で方向感に欠けている。
 
市場からは「朝方は、国内投資家が利食い売りに動いたとみられるが、それを海外勢が吸収したようだ。政府の緊急事態宣言の期限延長や対象地域追加方針についてはさほど気にしておらず、経済正常化を織り込みつつある」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は5億7837万株、売買代金は1兆2011億円。騰落銘柄数は値上がり1779銘柄、値下がり342銘柄、変わらず67銘柄。
 


業種別株価指数(33業種)は保険業、海運業、食料品などが上昇した。下落はその他製品、陸運業など。
 
個別では、東京エレクトロンやレーザーテックが高く、日立建機、DOWA、ファナックや日立製作所が値を上げた。日本郵船や商船三井といった海運株が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループは上昇した。
 
半面、任天堂やソニーグループ、ファーストリテイリングが安く、日本電産やトヨタ自動車が値を下げた。緊急事態宣言の延長見通しが警戒され、JR東日本やJR西日本が安く、三越伊勢丹ホールディングスやオリエンタルランドが値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比29.85ポイント高の7532.32ポイントと3日続伸した。
出来高1億1809万株値上がり銘柄数は262、値下がり銘柄数は125となった。
 
個別では、三井金属エンジニアリング、富士古河E&C、まんだらけ、オーベクス、イムラ封筒など18銘柄が年初来高値を更新。グローバルダイニング、Jトラスト、日本抵抗器製作所、大運、アートスパークホールディングスが買われた。
 
一方、ケー・エフ・シーが年初来安値を更新。ジー・スリーホールディングス、東京ボード工業、工藤建設、オプティマスグループ、セキドが売られた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次