82円と小反発、米株高と円安好感

 

24日午前の日経平均株価は反発し、前週末比82円02銭(0.29%)高の2万8646円39銭、東証株価指数(TOPIX)は7.51ポイント高の2042.57といずれも小反発で午前の取引を終えた。
値がさ株の一角や、医薬品株に買いが入り相場を押し上げた。日経平均の上げ幅は100円に達し、18日に付けた年初来高値(2万8658円)を上回る場面もあった。
 
きょう前場は売り買い交錯のなかも個別株物色の動きは活発で日経平均株価は終始プラス圏で推移した。前週末の米国株市場は強弱観対立のなか不安定な値動きとなったが、終値ではNYダウなど主要株価3指数が揃って反発したことで、足もとセントメントが改善している。ただ、日経平均2万8000円台後半では利益確定売り圧力も強く、上げ幅は限られている。今週から本格化する国内企業の決算発表を前に、やや様子見ムードも拭えない。業種別では半導体関連に軟調な銘柄が多い一方、インバウンド関連株への買いが目立つ状況にある。ただ、全体売買代金は盛り上がりを欠いている。
 
 
今週は日米で主要企業の決算発表が相次ぐほか、日銀の金融政策決定会合も27~28日に控える。様子見ムードが強いなかで、海外景気や日米の金融政策の影響を受けにくいセクターとの位置づけから医薬品株に買いが入った。
 
国内の大型連休を控え、旅行需要に対する期待から空運、陸運株の上昇も目立った。半面、前週末の米市場で半導体関連に売りが出た流れを受け、東京株式市場でも東エレクなどは下落し、相場の上値を抑えた。景気敏感の海運株の下落も目立った。
 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆397億円、売買高は4億1608万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1303と、全体の約7割を占めた。値下がりは432銘柄、変わらずは101銘柄だった。
 
 
 



業種別株価指数(33業種)では空運業、陸運業、医薬品などが上昇。海運業、鉄鋼、非鉄金属などは下落した。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)がしっかり、楽天銀行も買いが優勢。ANAホールディングス、JALも上昇した。日立製作所も堅調。メルカリが上値を伸ばし、ニデックも値を上げた。DDホールディングス、ひらまつが急騰、サツドラホールディングス、藤田観光、エアトリなども物色人気。中外薬、第一三共、資生堂が上昇した。
 
半面、レーザーテック、アドバンテストなど半導体製造装置関連が総じて安く、日本郵船、商船三井なども売りに押されている。このほか東京製鐵や合同製鐵など電炉株が大幅安に売られた。アドテスト、信越化、スクリン、住友鉱が下落した。
 

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