80円高と反発、方向感に乏しいなか堅調

25日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比80円99銭高の2万2280円99銭だった。
 
きょう前場は予想外の強さをみせた。前日の米株安を受け売り優勢の展開が見込まれたが、日経平均は寄り付きこそ前日終値をわずかに下回って始まったものの、その後は強さを発揮、前場後半は次第高の展開となった
 
主要企業の決算発表が本格化しているが、「連休前で既に持ち高を外した投資家は傍観している」とみられ、相場は方向感に欠けた状態が続いた。
「決算発表後にはもう少し海外勢が参加するとみていたが、動きがない」との指摘もあった。また、日銀の金融政策決定会合の結果公表を控えていることも、見送りムードを強める一因となった。
 
ただ、外国為替市場で1ドル=112円近辺の円安水準へと振れたことが主力輸出株に追い風となったほか、前日に今期業績の大幅減益見通しを発表したファナックが一時プラス圏に浮上するなど頑強な値動きをみせたことで、全般主力株への買い戻しを誘発した。
 
東証1部の出来高は5億3462万株、売買代金は1兆127億円。騰落銘柄数は値上がり1250銘柄、値下がり744銘柄、変わらず144銘柄だった。
 


業種別株価指数(全33業種)では、その他製品、陸運業、化学の上昇が目立った。下落は鉱業、証券・商品先物取引業、非鉄金属など。
 
個別では、任天堂が商いを伴い上値追い、ソフトバンクグループ(SBG)、花王、トヨタ自動車がしっかり、東京エレクトロンも堅調。日立化成が大きく買われた。資生堂や中外薬も買い優勢。バリューコマースが急騰、日本航空電子工業、イビデンなども値を飛ばした。
 
半面、米半導体のザイリンクスが米時間外取引で大幅安となったことで、アンリツなど次世代通信規格「5G」関連株の一角も安い。キーエンスが大幅安、ファナックもやや売りに押された。ファストリやキヤノンが軟調。コメリ、スタンレー電気が急落、田辺三菱製薬、JSRなども安い。
 
東証2部株価指数は前日比14.98ポイント高の6904.20ポイントと続伸した。
出来高2845万株。値上がり銘柄数は176、値下がり銘柄数は217となった。
 
個別ではカワサキ、北日本紡績、伊勢化学工業、エス・ディー・エス バイオテック、JMACSなど7銘柄が年初来高値を更新。KIホールディングス、天昇電気工業、セントラル総合開発、新内外綿、古林紙工が買われた。
 
一方、KHC、テクノ菱和、ワイズテーブルコーポレーション、トーヨーアサノ、ジオスターなど12銘柄が年初来安値を更新。キャピタル・アセット・プランニング、明星電気、アクロディア、リミックスポイント、川本産業が売られた。

 

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