【寄り付き概況】
23日の日経平均株価は小動きで始まった。始値は前日比8円65銭高の2万1425円44銭だった。
半導体メモリー市況の改善期待が高まっており、前日の米ハイテク株高を受けて投資家心理が改善。決算発表の本格化を前に様子見ムードが強く、寄り付き直後に日経平均は小幅に下げる場面もあったが、半導体関連や電子部品株への買いが次第に増え相場を押し上げた。
米ゴールドマン・サックスがマイクロン・テクノロジーなど一部半導体関連株の投資判断を引き上げたのをきっかけに半導体メモリーの需給改善への期待が高まった。
22日の米国市場では主な半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2%近く上昇し、東京株式市場でも東エレクやアドテストなど半導体関連株に買いが先行。京セラやTDKといった電子部品株への買いも相場上昇をけん引している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、11業種が高く、値上がり上位に鉱業、石油、海運など。一方、値下がりで目立つのは鉄鋼、証券、電力ガスなど。
個別では、アドバンテスが買い注文を集めているほか、東エレク、SUMCO、ディスコ、信越化も上伸するなど半導体関連株が総じてしっかりでソフトバンクG、ファーストリテ、リクルートHD、アサヒなどが反発している。
半面、トヨタ、ソニー、ダイキンが下押している。三菱UFJ、みずほFG、野村、武田が売られている。
225先物はシティ・アムロ・パリバ・バークレイズ・メリル・ソジェンが買い越し。
野村・みずほ・クレディ・モルスタ・GS・楽天が売り越し。
TOPIX先物はみずほ・JP・ソジェン・ドイツ・パリバが買い越し。
大和・野村・GS・メリル・アムロが売り越し。
テクニカル的には、極洋(1301)、マクニカ富士(3132)、ファインデクス(3649)、ソフトブレーン(4779)、EG(6050)、Jマテ(6055)、牧野フ(6135)、ソラスト(6197)、マルマエ(6264)、千代建(6366)、CKD(6407)、日精工(6471)、三桜工(6584)、日電波(6967)、メガチップス(6875)、新電工(6967)、フタバ(7241)、キング(8118)、インテリックス(8940)、丹青社(9743)、ステップ(9795)が動兆。
