8円高 小幅反発、円安も米国下落が重し

20日午前の日経平均株価は小幅に反発した。午前の終値は前日比8円94銭高の2万2287円42銭だった。東証株価指数(TOPIX)は9.05ポイント安の1734.87と弱含み。
 
朝方は、円安を受け買い戻しなど強含みで取引が始まったが、買いの勢いは鈍く、寄り付きから数分で上げ幅を縮小する銘柄が相次ぎ、前場中盤以降も取引は盛り上がりに欠けた。
東京株式市場では代表的な中国関連銘柄とされるコマツなどの機械株が軒並み下げた。トヨタなどの自動車株も売りに押され、日経平均は100円超下落する場面もあった。
その後は下げ幅を縮小して上昇に転じているものの、上値の重い展開が続いている。
 
市場からは「いったん売られた後に戻したが、先物に仕掛け売りが入るなど主体性のない動きだ。米中通商問題がこの先どうなるか分からず、厳しい状況と言えよう。目先は材料がなく、さえない展開が続きそうだ」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は7億7166万株、売買代金は1兆2642億円。騰落銘柄数は値上がり575銘柄、値下がり1433銘柄、変わらず83銘柄。
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、小売業、医薬品が上昇し、その他製品、輸送用機器、銀行業などが下落した。
 

個別では、ファストリなど値がさ株の一部が上昇。ソフトバンクG、KDDIが買われ、アサヒやキリンHDなど食料品株のほか、武田、第一三共などの医薬品株の上げが目立った。花王も買われた。
半面、任天堂の売りが厚く、トヨタ、ホンダは下げ、SUBARUも軟調。キーエンスが大幅安となり、日東電や京セラなどスマートフォン関連株が下落。キヤノン、東エレクも値下がりした。三菱UFJ、三井住友が下落し、東京海上は売りに押された。
 
東証2部株価指数は前日比10.81ポイント安の7365.51ポイントと4日続落した。
出来高5941万株。値上がり銘柄数は117、値下がり銘柄数は319となった。
 
個別では、ビート・ホールディングス・リミテッドがストップ安。省電舎ホールディングス、中央ビルト工業、安川情報システム、DNAチップ研究所、アスモなど42銘柄は年初来安値を更新。明治機械、フライトホールディングス、パシフィックネット、テクノスマートが売られた。
 
一方、アイケイ、スーパーバッグ、東海汽船が年初来高値を更新。兵機海運、伏木海陸運送、高砂鐵工、相模ゴム工業、プレミアムウォーターホールディングスが買われた。

 

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