【寄り付き概況】
3日午前の日経平均株価は、前営業日比73円01銭高の2万2585円54銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、3.66ポイント高の1755.75で始まった。
NYダウが小幅に続落した一方、ハイテク株が買われナスダック総合指数は3日続伸するなど、まちまちの動きだったが、アップル株が時価総額1兆ドルに到達するなどハイテク株の戻りが顕著で全体相場を牽引しており、この流れは東京株式市場にも追い風となっている。また、昨日2日に大幅安を演じていただけに、買いが先行したとみられる。
一方で、米中貿易摩擦問題への警戒感が全体買い手控えムードにつながりやすい。
週末要因に加え、日本時間今晩の米雇用統計発表を前に積極的な買いが入りにくい面もある。外国為替市場や上海株市場の動向を横目に神経質な展開が予想される。
個別では取引時間中に発表されるトヨタ自動車の決算に注目が集まりそうだ。
寄り付き時点で業種別では33業種中、16業種が高く、値上がり上位に鉱業、石油、情報通信など。一方、値下がりで目立つのは鉄鋼、紙パルプ、不動産など。
個別では、任天堂が買いを集め、ソニーもにぎわい、ソフトバンクGはしっかり。東エレク、村田製、ファナック、SMCは高く、トヨタは堅調。三菱UFJ、みずほFGが小高く、三井住友も上げている。
半面、武田が売られ、JTは軟調。野村が甘く、オリックスもさえない。コマツが売りに押され、ANAも下げている。
