722円安、NYダウ下落で3万円割れ

26日午前の日経平均株価は急反落し、前日比722円10銭安の2万9446円17銭で前場を終えた。
前日のNYダウが559ドル安と大幅下落となった。これを受け、東京株式市場も売りが膨らむ展開となり、日経平均株価は3万円を割り込み、一時900円を超す下落、取引時間中としては8日以来の安値を付ける場面があった。33業種全てが下落する全面安商状となっている。
 
25日の米市場で長期金利が上昇し、一時1.61%とおよそ1年ぶりの高さとなった。急ピッチの米金利上昇に対する警戒から米国株が売られ、日本株にも売りが広がった。
売り一巡後は押し目買いが入り、やや下げ幅を縮小する展開だった。市場では「今月に入り日経平均が大幅高になっていたことを踏まえれば、きょうの下げは『健全な調整』だ」(野村証券の神谷和男投資情報部ストラテジスト)との声も聞かれた。日経平均は今月に入り、25日までで2504円(9%)上昇している。
 
日本時間26日午前の取引で、米長期金利の上昇が一服したことも支えとなった。電子取引のトレードウェブによると、指標である米10年物国債の利回りは1.4%台を付けた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。TOPIXの午前の下落率は1.92%となり、日銀が上場投資信託(ETF)買いに動くかが注目されている。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4896億円、売買高は7億3432万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1733と、全体の約8割を占めた。値上がりは394、変わらずは67銘柄だった。
 
 


業種別株価指数は33業種すべて下落し、その他製品、不動産業、電気機器、ガラス・土石製品、建設業、機械の下落率が大きかった。
 
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテ、三菱UFJ、三井住友が売られた。エムスリーは弱含み。は大幅反落。三井不、大東建託、東エレク、アドテスト、ダイキン、日本電産、キーエンスが安く、リクルートHD、アドバンテス、SUMCOは下げがきつかった。
 
半面、武田、花王、シャープ、三越伊勢丹、出光興産、第一生命HDが上げた。ファーマフーズは続伸した。
 
 
東証2部株価指数は前日比43.89ポイント安の7357.10ポイントと反落した。出来高1億3396万株。値上がり銘柄数は115、値下がり銘柄数は284となった。
 
個別ではバリオセキュア、相模ゴム工業が昨年来安値を更新。リミックスポイント、インスペック、ソケッツ、東邦金属、メタルアートが売られた。
 
一方、ICDAホールディングス、ユニバンス、大日本コンサルタントが昨年来高値を更新。ギグワークス、那須電機鉄工、東亜石油、日本アビオニクス、セキドが買われた。

 

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