13日の日経平均株価は前日比715円43銭安の2万1554円45銭と大幅反落。
12日の米国株式市場で米アップル株が販売不振への懸念から大幅安となり、悪影響が波及するとの見方から日本株にも売りが膨らみ全面安商状となった。
電子部品や半導体セクターへの売りを誘発したほか、下げ止まらない原油市況を背景に資源関連や石油関連株も下げ圧力が強い。中国や香港株などアジア株市場の下落も投資家心理を悪化させている。ファナック、TDK、京セラなどの下げが目立った。
一時2万1484円65銭(前日比785円23銭安)まで下落する場面があった。一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で推移した。
日経平均は2万1500円を割り込んだ後は、値頃感からの押し目買いに下げ渋っている。しかし、9月中間決算発表をほぼ終え、「買い手掛かりがなくなった」状態では本格的な戻りは期待薄となっている。
日経平均の2万1500円は心理的な節目とともに、直近上げ幅の2分の1押しに相当するテクニカルでも重要なポイント。終値で維持できない場合は、「再び2万1000円割れを試す動きになりかねない」と弱気の声が上がっていた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に下落した。
東証1部の出来高は8億1397万株、売買代金は1兆3612億円。騰落銘柄数は値上がり183銘柄、値下がり1893銘柄、変わらず32銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、保険業、鉱業、石油・石炭製品、電気機器が下押すなど全業種が下落した。
個別ではファーストリテイリングが急落、任天堂は売買を伴って売られた。トヨタやデンソーの下げも目立つ。ファナック、SMC、村田製作所、太陽誘電、ソニー、TDKなど機械株や電子部品株も安い。オロが一時ストップ安に売り込まれ、タツモ、カナモトも大幅安になっている。
半面、ソフトバンクグループが断トツの売買代金でプラス圏を維持。ブレインパッドも高い。MonotaRO、ソースネクストも買い優勢。GMOクラウドは急騰した。資生堂、日本紙は小幅ながら上昇に転じた。
東証2部株価指数は前日比38.60ポイント高の7294.97ポイントと3日ぶり反発した。
出来高5112万株。値上がり銘柄数は93、値下がり銘柄数は323となった。
個別ではスリーエフ、ジョリーパスタが年初来高値を更新。森組、ネットマーケティング、杉村倉庫、丸尾カルシウム、東芝が買われた。
一方、中外鉱業、三井金属エンジニアリング、日和産業、アイケイ、コメ兵など37銘柄が年初来安値を更新。東京ボード工業、イワキ、川岸工業、エルナー、コンテックが売られた。
