71円高と続伸スタート 米中摩擦の懸念が後退

【寄り付き概況】
 
23日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前営業日比70円87銭高の2万2619円77銭。米中両国間の貿易摩擦の懸念がやや後退したことに加え、23日の日電産から本格化する19年4~9月期決算発表を前に業績改善に期待した買いが優勢となっている。
 
前日のNYダウが小幅ながら反落となり、前週来上値の重さが意識される局面にある。
一方、日経平均は前週に大きく水準を切り上げており、引き続き空売りの買い戻しが下値を支えるも、目先的には利益確定の売り圧力も意識されそうだ。
米中摩擦問題については協議進展への思惑が高まるなか、市場のセンチメント改善につながりそうだが、一方で英国のEU離脱問題などへの警戒感が漂う。今月後半から本格化する企業の決算発表を前に積極的に上値を買い進む展開も想定しにくい。やや円高含みで推移する外国為替市場の動向も全体相場に影響を与える可能性がある。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、28業種が高く、値上がり上位に鉱業、石油、倉庫など。
 
個別では、ソフトバンクG、NTT、KDDIは売られ、東エレク、ソニー、SUMCOは値を下げている。キーエンス、太陽誘電、ファナックは軟調で、任天堂はさえない。
 
半面、ファーストリテは買われ、三菱UFJ、三井住友は値を上げている。トヨタは堅調で、国際帝石はしっかり。関西電、九州電は強含み、アステラス薬、エーザイ、JR東日本は底堅い。
 
テクニカル的には清水建(1803)、日ドライ(1909)、ハウス(1925)、日特建(1929)、協エクシオ(1951)、中外炉(1964)、コシダカ(2157)、エスプール(2471)、神戸物産(3038)、MonotaRO(3064)、きちり(3082)、ジューテック(3157)、シュッピン(3179)、コスモス薬(3349)、IIJ(3774)、ステラケミ(4109)、竹本容器(4248)、T&G(4331)、Dガレ(4819)、エンJPN(4849)、ダントー(5337)、冶金工(5480)、日軽金(5703)、IRJ(6035)、リクルート(6098)、ストライク(6196)、ヤマソンF(6240)、サトー(6287)、明電舎(6508)、協栄産(6973)、萩原工(7856)、キングジム(7962)、クワザワ(8104)、モス(8153)、千葉興(8337)、秋田銀(8343)、ジャックス(8584)、レオパ(8848)、日エスコン(8892)、学研(9470)、Jパワー(9513)、メタウォ─タ(9551)、西尾レント(9699)、メイテック(9744)、ベネッセ(9783)が動兆。
 

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