2日午前の日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比71円57銭安の2万2436円46銭だった。
朝方は、1ドル=109円台後半へのドル高・円安を受け、買い先行となり、2万2568円19銭(前日比60円16銭高)と高く寄り付いた。一巡後は上値が重く、株価指数先物売りに下げに転じた。
4月の米新車販売台数が落ち込んだ日産自やホンダなどの自動車株も下落した。陸運や情報・通信など業績が景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄の下げも目立った。
大型連休の谷間とあって当面の利益を確保する売りが多く、一時2万2426円55銭(同81円48銭安)まで軟化した。その後の戻りは鈍く前引けにかけて安値圏で推移した。
市場では「信用取引で買っていた個人投資家が売った」、「海外投資ファンドが利益確定売りに動いた」などの見方が出ていた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1726億円、売買高は7億5555万株で、いずれも前日同時点を下回る低調ぶりだった。東証1部の値下がり銘柄数は1010、値上がりは935、変わらずは136銘柄だった。
業種別株価指数(全33業種)は輸送用機器、情報・通信業、医薬品が下落し、その他製品、電気機器、金属製品は上昇した。
個別では、値上げで19年3月期の連結純利益が大幅に伸びると発表したヤマトHDが高い。任天堂が堅調、JTも買いを集めた。キーエンス、村田製作所なども買いが優勢。アウトソーシングが大幅高に買われ、セレス、Gunosyなども値を飛ばした。ヤマトホールディングスも物色人気。
半面、今期の業績見通しが市場予想を下回ったCTCが急落した。米原油先物相場の下げを受け、国際石開帝石やJXTGが売られた。ファナックが冴えず、ソフトバンクグループも軟調。トヨタ自動車も利食いに押された。JR西日本や京成などの電鉄株も安い。フォスター電機が急落、IBJも安い。
東証2部株価指数は前日比0.08ポイント高の7073.65ポイントと続伸した。
出来高5613万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は177となった。
個別では、北海道コカ・コーラボトリング、古林紙工、東亜石油、ニッキ、リンコーコーポレーションなど8銘柄が年初来高値を更新。野崎印刷紙業、スガイ化学工業、リミックスポイント、アートスパークホールディングス、倉庫精練が買われた。
一方、スリープログループ、日本食品化工、ニッチツが年初来安値を更新。ダイベア、竹田印刷、ビート・ホールディングス・リミテッド、北日本紡績、アイケイが売られた。
