NY株式は小幅に3日ぶりの反発。
序盤は買い優勢でNYダウは一時250ドル以上上昇する場面もあった。
直近2日間で540ドル近い下げで、自律反発狙いの買いや買い戻しの動きが先行したとの解釈。
一方FOMC声明発表後に一時下げに転じる場面もあり相場観交錯の状態。
ADP全米雇用レポートで民間部門雇用者数は23.4万人増。
市場予想の18.5万人増を上回った。
「採用は幅広い分野で拡大し、今年に入ってからも労働市場の勢いが持続している兆候」と解釈された。
「2018年は8年連続で200万人超の雇用が創出される見通し」と言う声も聞こえる。
週末の雇用統計では非農業部門雇用者数が18万人増、失業率が4.1%との見通し。
米経済は堅調とのFRBの見方が裏付けられよう。
好業績のボーイングが上昇。
一方で利用者数が市場予想を下回ったフェイスブックが時間外で下落。
FOMCはFF金利据え置きで通過。
「一段の段階的な利上げは正当化される」という声明だった。
利上げは見送られたものの今年はインフレ率が上昇するとの見通しからドルは上昇。
日銀が前日に国債買い入れ額を増加したことも加わりドル円は109円台前半。
ドルの急落は7週間で終了するのがアノマリーという声が聞こえる。
因みに前回の7週続落は2011年3~4月。
米長期金利が上昇しながら7週続落したのは09年4~5月。
スキュー指数は121.23まで低下。
1月のNYダウは10ヶ月続伸。
ちょうど60年前の1958年の12ヶ月以来の続伸記録になるという。
下げ渋ってプラ転して、それでも続落6日だった水曜日。
14時以降の売り加速は外国人売りなのか、月末の売り方のお化粧なのかは定かでない。
あるいは「米国債売りの損失と利益のある日本株の合わせ切り」という指摘も見られる。
ゴールドマン・サックスのストラテジストのレポート。
「世界の株式市場は今後数か月の間に10~20%の調整を迎える兆候がある」。
あるいは日銀がETF買いを見送った観測。
トランプ大統領の一般教書演説を通過した割には不安定な動きだった。
1月は前月比333円高で5ヶ月連続高でありながら月足陰線。
月初3日で約1000円上昇し、月末6日で1025円下落。
結局小動きだった1月ということになろうか。
6日続落は昨年11月8~15日以来。
7日続落となると2016年3月29日~4月6日以来となる。
陰線がずらりと6本並んだ罫線の見栄えは悪い。
もっとも大発会の寄り付き値23073円をキープしていたところが救いだろうか。
そろそろ下向きそうな25日線(23509円)からは1.75%のマイナス乖離。
200日線(20871円)からは10.67%のプラス乖離。
10%を割れるかどうかが結構課題だ。
騰落レシオは96.59%と100%割れ。
サイコロは4勝8敗で33.3%だ。
松井証券信用評価損益率(速報)で売り方は▲16.223%。
買い方は▲2.514%(前日▲1.832%)。
Quick調査の信用評価損率は1月26日現在でマイナス4.22%と改善。
裁定買い残は215億円減の2兆8335億円。
裁定売り残は15億円増加し5054億円。
空売り比率は42.5%(前日44.1%)と意外と高まらなかった。
日経VIが17.97と当然ながら上昇。
日経平均採用銘柄のPERは15.08倍。
EPSは1531.72円と昨年11月17日の1534円に接近。
22975円でPER15倍割れとなる。
東証1部の単純平均株価は2974円と3000円割れ。
そこそこリバウンドの数字が出始めてきた印象。
シカゴ225先物終値は大証日中比170円高の23260円。
一時23360円まで戻った場面もあった。
勝手雲の下限23404円を上回ることがまずは課題。
昨日もボリンジャーのプラス1σ水準23096円でとどまった。
5日線とマイナス1σのレンジと想定できようか。
2月1日は株高の特異日。
そして「月初高のアノマリー」が成立すれば20ヶ月連続となる。
気学の「上寄りすると押し込む日」というのが気にかかる。
7陰連でなく久々に日足陽線を見たいものだ。
2月1日首都圏私立中学入試スタートの日くらいは株高で終わって欲しいもの。
NYダウは72ドル高の26149ドルと6日ぶりの反発。
一時261ドル上昇した場面もあった。
NASDAQは9ポイント高の7411ポイント落。
S&P500は1ポイント高の2823ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は6ポイント高の10971ポイント。
3市場の売買高は80.5億株。
CME円建ては大証170円高の23260円。
ドル建ては大証比195ポイント高の23285ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比140円高の23230円。
ドル円は109.26円。
10年国債利回りは2.720%。
流れの変化を感じるのはフェイスブックが仮想通貨広告を禁止するという報道。
「詐欺を避ける」という理由もある。
というよりは「違法」「合法」の基準が定められないというところだろう。
従来は仮想通貨に肝要だったザッカーバーグ氏の変身。
別の視点からは仮想通貨台頭を懸念する旧勢力への迎合という見方も出来なくはない。
加えれば中国では「理財商品」の債務不履行が続いているという。
当局が元本保証を禁じたことも背景にあるという。
400兆円にも及ぶ金融商品が混乱すると市場は困る。
だからといって規制強化は世界株安にもつながる。
結構難しい局面だ。
スーパー・ブルー・ブラッドムーンの最中に北京で行われたのは英中首脳会談。
一帯一路での協力は英中のパワーの変化の端緒かも知れない。
ここで米国がどう対応するのかも時間軸の長い材料だ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
AGS(3648)・・・動兆。
AGSに注目する。
同社は金融・公共・法人の領域でのデータセンター運用、ソフト開発が中核。
年商の3割がりそな銀向け。
自治体向けデータセンターや企業向けクラウドが拡大基調。
RPA(ロボットによる業務自動化)ツール販売に期待感。
セキュリティ関連も積極姿勢。
(兜町カタリスト櫻井)
