7日 米国・欧州株概況

〔米株式〕
ダウ4日ぶり反落、466ドル安=ナスダックは小幅高

7日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比466ドル00セント(0.94%)安の4万8996ドル08セントだった。連日で最高値を更新した後で、高値警戒感から景気敏感株などに持ち高調整の売りが出やすかった。

ダウ平均は前日までの3営業日で1398ドル上昇した。S&P500種株価指数は6日におよそ2週間ぶりに最高値を更新した。株式相場の高値警戒感や短期的な過熱感から、景気敏感株を中心に利益確定の売りが広がった。

トランプ米大統領はこの日SNSで、世界最高の軍事装備を製造しているにもかかわらず、防衛企業は設備投資を犠牲にしながら株主への巨額の配当と大規模な自社株買いを行っていると主張。「この状況はもはや許可されず、容認されない」と続けた。

軍需関連株は安くなった。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、ロッキード・マーティンやRTXが売られた。ダウ平均の構成銘柄ではボーイングも安かった。

また、同SNSで、大口機関投資家が投資目的で戸建て住宅を購入することを禁止する方針を明らかにした。生活コスト高への国民の不満に対処する考えだが、投資家心理を圧迫した。

その為、住宅関連株も売られた。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、住宅建設のレナーやDRホートンが下げたほか、投資会社のブラックストーンが売られた。

7日発表の2025年11月の米雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は714万6000件と、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(770万件)を下回った。同日に米民間雇用サービス会社ADPが発表した25年12月の全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数(政府部門除く)が前月比4万1000人増だった。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(4万8000人増)に届かなかった。

市場では「労働市場の急速な悪化や景気後退のような兆しはなく、徐々に冷え込みが続いたことを示唆した」(エバコアISI)との指摘があった。市場の米連邦準備理事会(FRB)の利下げ予想を大きく変えるほどではなかった。9日発表の25年12月の米雇用統計を見極めたい雰囲気があり、相場への影響は限られた。

朝方には買いが先行し、前日に付けた最高値を上回る場面があった。ハイテク関連への買いが続き、マイクロソフトやエヌビディア、アマゾン・ドット・コムが高かった。「(世界最大のテクノロジー見本市である)『CES』での相次ぐ発表が追い風となっている」との声が聞かれた。

その他のダウ平均の個別銘柄では、キャタピラーやJPモルガン・チェース、ナイキが安かった。ユナイテッドヘルス・グループとスリーエム(3M)も売られた。半面、アナリストが投資判断を引き上げたアムジェンやマクドナルドは上昇した。

ナスダック総合株価指数は3日続伸した。終値は前日比37.102ポイント高の2万3584.275だった。アルファベットやインテルの上昇が目立った。S&P500種は4日ぶりに反落し、0.34%安だった。

〔ロンドン株7日 反落〕

7日の英FTSE100種総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比74.52ポイント安の1万0048.21で終えた。米国によるベネズエラ攻撃をきっかけに値上がりしていた金などの貴金属が、7日は利益確定の売りに押された。原油先物の下落も背景に石油や鉱業株に売りが出て、指数を下押しした。

FTSE100種指数は前日まで連日で最高値を更新しており、利益確定の売りが出やすかった面もある。銀行株にも売りが優勢だった。
半面、英金利の低下を背景に不動産関連の銘柄が上昇。防衛・航空関連に買いが入った。

個別銘柄では、産金大手フレスニロが4.84%安、産銅大手アントファガスタが4.38%安、金融大手ナットウエストが4.27%安と下げを主導。一方、防衛大手バブコック・インターナショナル・グループは3.82%高、不動産投資信託会社ロンドンメトリック・プロパティーは3.76%高、物流施設大手セグロは3.39%高と買われた。

〔ドイツ株7日 続伸し最高値〕

7日のドイツ株価指数(DAX)は7日続伸した。終値は前日比230.06ポイント高の2万5122.26と、最高値を再び更新した。防衛・航空関連株が上げたほか、ドイツ国債の利回り低下を背景に不動産関連の銘柄が買われた。

ユーロ圏の物価上昇率鈍化を示す指標を受け、欧州中央銀行(ECB)が次に政策金利を変更する場合は利上げ方向の可能性があるとの観測がやや後退した。銀行や保険といった金融株は下落。消費関連に売りが出た。

個別では、防衛大手ラインメタルが4.85%高、通販大手ザランドが4.62%高、総合電機大手シーメンスが3.51%高と相場をけん引。
半面、不動産検索サイト大手スカウト24は3.59%安、化粧品大手バイヤスドルフは3.37%安、ドイツ取引所は3.17%安となった。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は小幅ながら4営業日ぶりに反落し、前日比0.04%安で終えた。

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