69円安。円高、米株安で売り先行

【寄り付き概況】

2日の日経平均株価は、前日比69円97銭安の2万2676円73銭と3日ぶりに反落してスタート。
NYダウが反落した一方、ナスダック総合指数は続伸するなど、まちまちの動きだった。
円高や米国株安を背景にした利益確定売りが先行し、日経平均株価は軟化して始まった。一方、東証株価指数(TOPIX)は安寄り後、銀行株高に支えられる形で、底堅い値動き。
 
外国為替市場で1ドル=111円台半ばの推移と円高含みで推移していることも買い手控え要因となる。
トランプ米大統領が2000億ドル相当の中国製品に対する関税について、従来主張していた10%から25%に引き上げることを支持、これに伴い米中貿易摩擦の問題が再燃するとの思惑が日米の株価にネガティブに働いている。
 
また、日銀の金利上昇容認を契機に世界的に金利が上昇傾向にあり、これも重荷となる可能性がある。
一方、米アップル株の急上昇は東京市場の電子部品株や半導体関連株にも追い風材料として意識され、押し目買いが入るケースも考えられる。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、13業種が高く、値上がり上位に紙パルプ、保険、銀行、サービス、電気機器など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、石油、非鉄など。
 
取引開始前に財務省が発表した7月22-28日の対外対内証券売買契約動向は、非居住者による株式取引が634億円の処分超で、4週ぶりに処分超となった。
 
個別では、任天堂、ファナック、東エレク、トヨタ、日産自、マツダがさえない。ソフトバンクG、KDDIが安く、ファーストリテ、資生堂は軟調。武田、アステラス薬が値を下げている。神戸鋼は大幅安。
半面、三菱UFJ、三井住友、第一生命、東京海上もしっかり。コニカミノルタが買い気配から始まり、ソニー、キーエンス、村田製は堅調となっている。

 

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