31日前場の日経平均株価は前日比68円12銭安の2万2476円72銭と続落した。
朝方は、米国株下落を引き継ぎ小幅安で始まった。寄り後もじり安歩調をたどり、一時下げ幅が192円まで広がった。
日銀の金融政策決定会合の結果発表を前に持ち高を大きく売りに傾けるのは難しかったようで、売りが落ち着くと買い戻しが入って下げ幅を縮めたが、買い一巡すると再び売りに押されるなど、前場は軟調な展開だった。
朝方発表された6月の鉱工業生産指数が市場コンセンサスを下回ったことも影響したとみられる。ただ、好決算発表銘柄が個別に買われたほか、原油市況高を背景にエネルギー関連株の一角も強含み、前引けにかけて日経平均は下げ渋った。
市場からは「朝は売りから入ったが、その後は買い戻しに動いた。日銀決定会合を前にいったんニュートラルに戻す流れだろう。無風通過となれば、買われるだろうが、最近の米国株の弱さをみると再び売られる可能性がある」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
東証1部の出来高は7億4189万株、売買代金は1兆2649億円。騰落銘柄数は値上がり414銘柄、値下がり1607銘柄、変わらず81銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、その他金融業、電気・ガス業、空運業、パルプ・紙などの下落率が大きかった。上昇は鉱業、ゴム製品など。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算1兆2649億円、売買高は7億4189万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1607、値上がりは414、変わらずは81銘柄だった。
個別では、トヨタ自動車が軟調、任天堂も安い。コマツ、エーザイ、KDDI、花王が下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも売りに押された。横河ブリッジホールディングスが大幅安、デジタルアーツはストップ安に売られた。
半面、ファーストリテイリングや東エレクが高く信越化も上昇した。オリエンタルランドも買われた。ファナック、TDKも買い優勢。ぐるなびがストップ高に買われたほか、コムチュアが値を飛ばし、日本冶金工業も物色人気となった。
東証2部指数は前日比25.54ポイント安の7357.30ポイントと3日続落した。
出来高4271万株。値上がり銘柄数は161、値下がり銘柄数は242となった。
個別では、ダイナパック、ジオスター、アルメタックス、フジマック、マルマエなど10銘柄が年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、ヤギ、アイケイ、ベネフィット・ワン、堀田丸正が売られた。
一方、パス、ヒガシトゥエンティワンが年初来高値を更新。エルナー、赤阪鐵工所、東邦金属、ファステップス、野崎印刷紙業が買われた。
