66円高と続伸、買い一巡後は伸び悩む

 
21日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比66円23銭(0.17%)高の3万9135円91銭だった。
日経平均株価は買い一巡後は伸び悩む展開。前日のNYダウは反落したが、ナスダック指数は上昇し最高値を更新した。特にエヌビディア<NVDA>などの半導体株を中心とするハイテク株が値を上げた。この流れを受けた東京株式市場も、日経平均株価は一時270円を超える上昇となる場面があった。しかし、買い一巡後は利益確定の売りも膨らみ上昇幅は縮小した。保険や半導体、海運株などが高く、銀行、不動産株などが軟調となった。
 
20日の米市場ではナスダック総合株価指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇。アナリストによる目標株価の上方修正が相次いだエヌビディアなどが高く、東京市場でもアドテストや東エレクなど半導体関連株に買いが波及した。前日発表の株主還元の方針などが好感され、東京海上とMS&ADは上場来高値を更新した。
 
午前の債券市場では、新発10年物国債の利回りが前日比0.005%高い0.980%と2013年5月以来、11年ぶりの高さとなった。昨晩の米国市場で長期金利が上昇したことで、国内の長期債にも売りが波及。日本銀行による金融政策の正常化観測から債券市場では金利先高観が強まっている。心理的な節目である1.000%が迫っていることから、為替市場、株式市場への影響を見極めたいとするムードも強まると想定。後場は、エヌビディアの決算発表を22日(日本時間23日未明)に控えていることもあり、日経平均、TOPIXともにもみ合い推移となりそうだ。
 

 


東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは4.53ポイント(0.16%)高の2772.57だった。JPXプライム150指数は続伸し、2.96ポイント(0.24%)高の1219.85で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆479億円、売買高は8億189万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は803。値下がりは783、横ばいは63だった。
業種別株価指数(33業種)は保険業、石油・石炭製品、電気・ガス業が上昇。銀行業、不動産業、鉱業が下落している。
 
 
個別銘柄では、東京海上ホールディングスやMS&ADインシュアランスグループホールディングスが買われ、レーザーテックやディスコ、東京エレクトロンが上昇。三越伊勢丹やENEOSも上げた。日本郵船や商船三井もしっかり。フジクラなど非鉄金属株が上昇した。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループが安く、ダイキン工業や信越化学工業、三菱地所が値を下げた。SOMPOやダイキン、メルカリは下げた。
 
 

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