27日午前の日経平均株価は反発した。午前の終値は前週末比64円58銭高の2万1181円80銭だった。前週末の米株式相場の上昇を手掛かりにした買いが優勢だった。
日経平均の上げ幅は一時100円を超えた。
ただ、きょう午前に行われている日米首脳会談の結果を見極めたいとのムードが漂うほか、中国株や香港株が軟調な値動きとなっていることで上値を積極的に買う動きもみられない。
27日は米英市場が休場。東京株式市場でも海外投資家の動きは鈍く、「極端な薄商い」の中、個人投資家主導の相場となっている。
市場関係者は「個人は朝方に買ってもずっと保持せずに売るので、どこかで下がってしまう」と上値の重さを指摘する。
一方、米中貿易摩擦への懸念や世界経済の不透明感を背景に売られていた電気機器や機械といった外需株の一部の買いが入っているという。市場では「割安感が強いものに打診買いがみられ、こうした買いが日経平均を下支えする」という声もあった。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で7426億円と前週末の同時点から約3割減少した。売買高は4億7323万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1267、値下がりは759、変わらずは115だった。
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、電気・ガス業、石油・石炭製品の上昇が目立ち、下落は水産・農林業、繊維製品、食料品など。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が堅調、ファーストリテイリングも買い優勢。村田製作所、ソニー、キーエンスなども上昇した。武田が高い。KDDI、スズキも買われている。北の達人コーポレーションがストップ高に買われ、ヨコオが大幅高に買われた。レオパレス21、フィックスターズも物色人気を集めた。
半面、ZOZOが下落、ファナックも冴えない。TDK、アドバンテストなども売りに押された。ゴールドウイン、ツガミも大きく値を下げた。ダイキン、ヤマハは安い。
東証2部株価指数は前週末比42.83ポイント高の6641.03ポイントと6日ぶり反発した。出来高2500万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は153となった。
個別では、イトーヨーギョーがストップ高。工藤建設、スリープログループ、北海道コカ・コーラボトリング、ウェルス・マネジメント、西菱電機など12銘柄は年初来高値を更新。ウイルコホールディングス、リミックスポイント、ビットワングループ、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、川金ホールディングスが買われた。
一方、北日本紡績が一時ストップ安と急落した。ボーソー油脂、ASTI、マルヨシセンター、中央魚類は年初来安値を更新。アクロディア、さいか屋、セキド、東洋刃物、ラピーヌが売られた。
