【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は、前日比55円22銭高の2万1504円61銭と反発してスタート。きのう26日は反落となったが、底堅く推移していたこともあり、押し目を拾う動きが先行したようだ。
前日のNYダウが3日ぶりに反落したが下げ幅は小幅にとどまった。パウエルFRB議長の米上院銀行委員会での議会証言は、当面は利上げを見送る姿勢を改めて示したことが相場の下支え材料となっている。
ただ、日米金利差の縮小思惑からドル・円相場ではドルが売られ、1ドル=110円台半ばの推移と円高方向に振れており、東京株式市場ではこれが主力輸出株中心に向かい風として意識される。買い先行ではじまったものの、全般相場は強弱拮抗する状況で足もとは方向感がつかみにくい。
取引時間中は中国・上海株市場の値動きなどが日経平均にも影響を与えそうだ。
寄り付き時点で業種別では33業種中、24業種が高く、値上がり上位に紙パルプ、不動産、建設、電力ガス、医薬品など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、機械、精密機器など。
個別では、武田、資生堂が値を上げソフトバンクG、ファーストリテが小高く、イオンは反発している。ZOZOがにぎわい、東電力HD、三井住友はしっかり。ソニーが締まり、ホンダが強含みで、昭和電工は大幅高。任天堂も上昇している。
半面、キーエンス、コマツが売られ、村田製はさえない。スズキは続落している。JT、アサヒが軟調で、東京海上は値を下げている。
225先物は、ソジェン・三菱・クレディ・アムロ・みずほ・JPが買い越し。
バークレイズ・シティ・野村・大和・モルスタ・GSが売り越し。
TOPIX先物はUBS・モルスタ・メリル・アムロ・ソジェンが買い越し。
みずほ・JP・GS・シティが売り越し。
テクニカル的には、ヤマウラ(1780)、熊谷組(1861)、JBR(2453)、レンゴー(3941)、日理化(4406)、JCRファーマ(4552)、リクルート(6098)、アイシン(7259)、ヤマ発(7272)、JSP(7942)、東急(9005)、ANA(9202)が動兆。
