55円高と3日ぶり反発、輸出関連株の一部に買い戻し

14日前引けの日経平均株価は3日ぶり反発した。前日比55円10銭高の2万1087円10銭で取引を終了した。
 
朝方は、前日の米株式相場の上昇を好感した買いが先行した。
米長期金利の低下にも関わらず円高・ドル安進行は小幅のため、自動車や機械など輸出関連株の一部に買い戻しが入った。
ホルムズ海峡付近のタンカー攻撃報道などで地政学リスクが意識されるなか、売り買いを交錯させていたが、次第に買い板が厚くなった。 
また、原油先物相場が上昇し、鉱業など資源関連株に買われたことも、相場の支えになった。

一方で、米半導体大手のブロードコムが業績予想を下方修正し、東エレクなど半導体関連の一角などが売られた。

市場からは「中東情勢の先行きが警戒されたが、売りに動いた向きが、さほど下がらなかったことで買い戻したのだろう。来週はFOMC(米連邦公開市場委員会)を通過するまでは身動きがとれず、個別株を物色するしかない」との声が聞かれた。

なお、この日算出の日経平均先物・オプション6月限のSQ(特別清算指数)推定値は2万1060円56銭。

東証株価指数(TOPIX)は4.12ポイント高の1545.62だった。JPX日経インデックス400は上昇した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1925億円、売買高は6億2178万株だった。値上がり銘柄数は1371銘柄、値下がり666銘柄、変わらず105銘柄だった。


業種別株価指数(全33業種)は小売業、情報・通信業、電気機器などが上昇し、医薬品、化学、海運業は下落した。
 
個別では、ファーストリテイリングが高く、ソニーも物色人気。キーエンス、アンリツなども買いを集めた。出光興産、国際石油開発帝石など資源開発関連も堅調だった。ヤーマン、Hamee、ディー・エル・イーも物色人気となった。ダブル・スコープも上昇した。ディーエヌエ、日立建機の上げが目立った。
 
半面、東京エレクトロン、アドバンテストが下落、花王、ユニチャームも値を下げた。東京ドーム、ラクーンホールディングスが安く、九州フィナンシャルグループ、レオパレス21も売られた。味の素が下落し、安川電や太陽誘電、アドテストも下げた。
 
東証2部株価指数は反発した。前日比3.27ポイント高の6527.86ポイントだった。
出来高1680万株。値上がり銘柄数は218、値下がり銘柄数は137となった。
 
個別では、エプコ、FUJIKOH、北海道コカ・コーラボトリング、カワサキ、ウェルス・マネジメントなど8銘柄が年初来高値を更新した。日本アビオニクス、サイバーステップ、技研ホールディングス、YE DIGITAL、スリープログループが買われた。
 
一方、アイケイ、日本製麻、ニチリン、高砂鐵工、IJTTなど7銘柄が年初来安値を更新した。石井表記、村上開明堂、アゼアス、ウエスコホールディングス、神島化学工業が売られた。

 

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