55円高と続伸、戻り売りが厚く上値の重さも意識

4日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。前日比55円64銭高の2万1768円85銭で前場の取引を終えた。東証株価指数(TOPIX)3.06ポイント高の1624.83と小幅に続伸した。
 
前日の米ハイテク株高を好感し、東京株式市場でも半導体関連や電気機器などに買いが優勢となった。米株式市場で主な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が過去最高値を更新し、きょうの東京株式市場でも朝方から東エレクやアドテスト、スクリンなど関連株に買いが集まった。
また、米中貿易協議が近く最終合意に達するとの観測がでるなか、中国・上海株などアジア株も堅調な推移をみせ、リスクを取る動きが優勢となっていた。
 
一方、内需関連には売りが出て、相場の上値を抑えた。日経平均の短期的な過熱感を警戒した海外ヘッジファンドなどの売りも重荷となった。2万1800円近辺では戻り売りが厚く上値の重さも意識された。
 
市場関係者は、日経平均は3月29日から4月3日まで、ほぼ一本調子で約700円上昇。3月4日の高値や200日移動平均線が集中する2万1900円近辺に接近し、「チャート的な節目とともに、上値のめどとして意識されやすくなっている」という。株価の急速な戻りを受けたスピード調整機運が高まりやすくなる中では、上値を積極的に追いにくい雰囲気だった。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆63億円、売買高は6億77万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1237、値下がりは798、変わらずは104だった。


業種別株価指数(33業種)は、海運業、電気機器、石油・石炭製品が上昇し、下落は鉱業、パルプ・紙、陸運業など。
 
個別では、キーエンスが売買代金トップで大幅高。東京エレクトロン、SUMCOなども商いを伴い高い。太陽誘電やTDK、京セラなど電子部品株が上げた。コマツと安川電が上昇。トヨタとホンダが高い。ZOZOも反発に転じた。TOWA、新川が大幅高、サノヤスホールディングスも買われている。
 
半面、ファーストリテイリングとユニファミが冴えず、ソニーも売りに押され、エーザイや塩野義、武田など医薬品株が下げた。Gunosy、ノーリツ鋼機の下げが目立ったほか、レンゴーも安い。
 
東証2部株価指数は前日比42.84ポイント高の6952.21ポイントと5日続伸した。
出来高4097万株。値上がり銘柄数は216、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、エスプール、北海道コカ・コーラボトリング、カワサキ、ピーエイ、ヒラノテクシードなど13銘柄が年初来高値を更新した。セントラル総合開発、KIホールディングス、リミックスポイント、ニーズウェル、タカトリが買われた。
 
一方、福留ハム、東海ソフトが年初来安値を更新した。大丸エナウィン、平和紙業、ロブテックス、倉庫精練、ササクラが売られた。

 

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