55円高と小幅続伸、医薬品株に買い

 
4日午前の日経平均株価は小幅続伸し、前日比55円82銭(0.20%)高の2万8243円97銭で前場を終えた。
 
きょう前場は、模様眺めムードが漂うなかも主力株を中心に下値抵抗力を発揮し、日経平均株価は続伸した。前日の米国株市場でNYダウが300ドルあまりの上昇で4日続伸したことからリスク選好の地合いとなった。ただ、前日に発表された3月の米ISM製造業景況感指数が低調だったことで、米景気の先行きに対する警戒感もくすぶり上げ幅は限定的なものにとどまっている。原油市況の高騰を背景に資源関連株の一角に買いが入る一方、鉄鋼株が軟調だったほか、小売りや不動産など内需セクターが冴えない値動きとなっている。
 
米景気の先行きに慎重な見方が強まり、前日の米株式市場では医薬品などディフェンシブ株に買いが向かった。東京市場でも中外薬、アステラスなど医薬品株の上昇が日経平均を支えた。原油の需給引き締まり観測から3日にニューヨーク原油先物相場が大幅上昇した流れでINPEXや商社といった資源関連も買われた。半面、主力の値がさ株には売りが出たほか、今週に決算発表を控える安川電の下落も目立った。
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆2977億円、売買高は5億2513万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は771と、全体の約4割だった。値下がりは971、変わらずは93銘柄だった。
 

 


業種別株価指数(33業種)ではその他製品、電気・ガス業、鉱業などが上昇。鉄鋼、倉庫・運輸関連業、小売業などは下落した。
 
個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしているレーザーテックがやや買い優勢、東京エレクトロンもしっかり。任天堂、資生堂、キッコマンが上昇した。日本郵船など海運株も堅調。日立製作所も上値追い基調にある。NTTもしっかり。安永が大幅高に買われ、ミツバ、加藤製作所などが値を飛ばした。
 
半面、キーエンスが冴えず、日本製鉄も売りに押される展開。ソシオネクストも売られた。ネクステージが急落、トビラシステムズも大きく値を下げた。しまむらの下げも目立つ。
ファナック、アドテスト、村田製、エムスリーが下落した。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次