【寄り付き概況】
28日前場寄り付きの日経平均株価は反落し前日比55円95銭安の2万1282円22銭で寄り付いた。
米中の貿易協議を巡り、進展への過度な期待に警戒した投資家が株価指数先物に売りを出した。前日の日経平均が251円上昇したこともあり、持ち高を調整する目的の売りが先行している。
G20大阪サミットがきょう開幕されるが、世界が注目するのは明日に予定される米中首脳会談でこの結果を見極めたいとの思惑から、売り買いともに模様眺めの展開が想定される。
27日NYダウ工業株30種平均は前日比10ドル安で終えた。米中首脳会談を控えて様子見姿勢の投資家が多く、相場の方向感は定まらなかった。東京市場でも模様眺めムードが強く、朝方の売り一巡後は方向感に乏しい。
外国為替市場で円相場は1ドル=107円台半ばと、前日の東京市場の17時時点と比べてやや円高・ドル安に振れ、自動車など輸出関連株に売りが出ている。
経済産業省が寄り付き前に発表した5月の鉱工業生産指数(速報値)は、前月比2.3%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値(0.7%上昇)を大幅に上回った。「意外な上昇だった」との声が聞かれたが、相場を大きく押し上げる材料にはなっていない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
寄り付き時点で業種別では33業種中、11業種が高く、値上がり上位に海運、保険、医薬品、石油など。 一方、値下がりで目立つのは証券、ガラス土石、化学、陸運など。
個別では、任天堂、キーエンス、ファナックやトヨタは売られ、京セラとTDKが下落している。ソフトバンクG、NTT、ファーストリテ、JTが、資生堂が値を下げている。
半面、ソニーが小高く、村田製、アドバンテスは堅調で、NECが大幅高。武田、中外薬や第一三共など医薬品株が高く、リクルートHDはしっかり。三菱UFJ、三井住友は底堅い。スシローGHDが続騰している。
225先物は野村・GS・JP・松井・パリバ・ドイツが買い越し。
アムロ・ソジェン・三菱・バークレイズ・モルスタが売り越し。
TOPIX先物はクレディ・ドイツ・ソジェン・メリル・UBSが買い越し。
JP・みずほ・モルスタ・アムロが売り越し。
テクニカル的には、JPHD(2749)、鳥貴族(3193)、クスリアオキ(3549)、LIXILビ(3564)、関電化(4047)、希元素(4082)、エア・ウォータ(4088)、メディカルシス(4350)、日特塗(4619)、エンJP(4849)、クミアイ(4996)、富士興(5009)、JXTG(5020)、黒崎播磨(5352)、共英製鋼(5440)、大和工(5444)、古河電(5801)、ツガミ(6101)、ディスコ(6146)、一蔵(6186)、平田機工(6258)、タツモ(6266)、酉島(6363)、ダイキン(6367)、木村化工(6378)、ミネベアミツミ(6469)、前澤工業(6489)、安川(6506)、日電産(6594)、IDEC(6652)、星和電(6748)、航空電子(6807)、アドバンテスト(6857)、ウシオ(6925)、日セラ(6929)、重工(7011)、日車両(7102)、Casa(7196)、KYB(7242)、ノーリツ鋼(7744)、任天堂(7974)、因幡電産(9934)が動兆。
