540円安と大幅続落、米株急落でリスク回避

14日午前の日経平均株価は大幅続落し、前日比540円62銭(2.00%)安の2万6446円82銭、東証株価指数(TOPIX)は29.54ポイント安の1871.52と、ともに大幅に続落して午前の取引を終えた。
 
きょう前場は前日の欧米株が全面安となったことを受け、引き続きリスク回避の売り圧力が強く、日経平均は大幅続落を余儀なくされた。一時600円以上の下げで2万6300円台まで水準を切り下げる場面もあった。米インフレ懸念が高まるなか、FRBによる金融引き締め強化に対する警戒感が根強い。前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げが際立ったこともあり、これを受け半導体関連株などの下げ圧力が強まった。また、空運や不動産株も売りが目立ち、全体相場の下落を助長している。
 
一方、日経平均はショートカバー(売り方の買い戻し)主導で下げ渋る場面もみられるなど、FOMCを前に短期マネーの動きが激しかった。米株価指数先物は日本時間14日午前の取引ではやや持ち直した。
 


前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4896億円、売買高は6億736万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1543と、全体の約8割を占めた。値上がりは231、変わらずは64銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は空運業、精密機器、不動産業、情報通信業、医薬品の下落率が大きかった。上昇は銀行業など3業種。
 
個別では、ソフトバンクグループが安く、東京エレクトロンも下落した。ソニーグループが軟調、三井ハイテック、三菱重工業も売りに押された。ファーストリテイリングも下落した。Hameeが急落、ラクスル、スノーピークなども大幅安。東和薬品、第一三共が下落した。
 
半面、売買代金トップのレーザーテックがプラス圏で引け、日本郵船、川崎汽船などもしっかり。三井住友フィナンシャルグループも買いが優勢だった。グッドコムアセットが大幅高、鳥貴族ホールディングスも値を上げた。ホンダ、味の素が高い。千葉銀、静岡銀など銀行株の上昇も目立った。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次