52円安 続落、米ハイテク株安嫌気 北海道地震の影響も警戒

6日午前の日経平均株価は続落した。前日比52円37銭安の2万2528円46銭で前場を終えた。東証株価指数(TOPIX)は8.76ポイント安の1696.20と6日続落。
 
朝方は、シカゴ日経平均先物が軟調だったことや、6日の早朝に北海道で発生した地震の影響などで売りが先行した。
日経平均株価の前日比下げ幅は一時、160円超まで拡大した。取引時間中としては、8月24日以来、約2週間ぶりに2万25000円を割り込む場面もみられた。
売り一巡後は、手掛かり材料に乏しいなか、押し目を拾う動きも出たもようで、下げ幅を縮小した。
 
北海道地震に関連した銘柄の取引が目立った。北海電やツルハHDなど北海道を地盤とする銘柄が売られたほか、外国人旅行者の減少が警戒されたインバウンド関連銘柄も値下がりした。
一方、建設会社や建設機械メーカーなど復興関連銘柄の株価が上昇した。
 
市場では「米7月の貿易収支では、対中国の赤字が過去最高の水準に膨らんだ。制裁の効果が顕著にみられないことから、第3弾の制裁発動に向け、警戒感が高まる可能性もある」慎重な声も聞かれた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆584億円、売買高は6億1136万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1407、値上がりは591、変わらずは105銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、その他製品、精密機器、その他金融業の下落が目立った。上昇は鉱業、非鉄金属、ガラス・土石製品など。
 

個別では、ファナックやダイキンが安い。資生堂などインバウンド(訪日外国人)関連の下げも目立った。一方、ソフトバンクとファストリが上昇。宝HLDやヤマハ、ソニーが高い。
 
東証2部株価指数は前日比17.37ポイント安の7151.71ポイントと4日続落した。
出来高5105万株。値上がり銘柄数は114、値下がり銘柄数は258となった。
 
再上場したナルミヤは午前に公募・売り出し価格(公開価格)を59円(3.8%)下回る1501円で初値を付けた。午前の終値は初値を3円上回る1504円だった。
 
個別では、JESCOホールディングス、ブルボン、魚喜、西川ゴム工業、小池酸素工業など12銘柄が年初来安値を更新。
リミックスポイント、ビットワングループ、ビート・ホールディングス・リミテッド、アライドテレシスホールディングス、省電舎ホールディングスが売られた。
 
一方、土屋ホールディングス、クワザワが一時ストップ高と値を飛ばした。アウンコンサルティング、チャーム・ケア・コーポレーションは年初来高値を更新。日建工学、ヨネックス、Casa、理研コランダム、ナラサキ産業が買われた。

 

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