5日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕
ダウ最高値、594ドル高=一時初の4万9000ドル台

5日のNYダウ工業株30種平均は大幅続伸した。終値は前週末比594ドル79セント高の4万8977ドル18セントと2025年12月24日以来、約2週間ぶりに最高値を更新した。石油関連株や景気敏感株の一角に買いが入った。

米石油大手シェブロンは5.1%高と、相場をけん引。トランプ大統領は「世界最大級の石油企業が数十億ドル投資する」と表明し、ベネズエラの石油権益の掌握に意欲を示した。同国で操業するシェブロンが恩恵を受け、収益力の強化につながるとの観測が買いを呼んだ。

ダウ平均の構成銘柄以外ではコノコフィリプスやSLB、バレロ・エナジーといった石油関連株に買いが入った。

米国は3日のベネズエラの軍事作戦でマドゥロ大統領らを拘束。市場では地政学リスクも意識され、防衛関連株も買われた。

一方、米経済が底堅く推移するとの見通しや、「地政学的な緊張は限定的」(エコノミスト)との見方も広がり、金融株も上伸した。

ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースといった金融株の上昇も目立った。米経済の先行きに対する強気の見通しが、景気敏感株の一角の支えとなった面があった。取引時間中には、ダウ平均の上げ幅が800ドルを超え、4万9200ドル台に乗せる場面があった。

5日午前発表の12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は47.9と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(48.3)を下回った。
個別項目では生産や在庫が悪化した。発表後に米債券市場で長期金利が低下した。株式の相対的な割高感が薄れたことも株式相場の支援材料となった。

ダウ平均は前週に328ドル下落していた。
市場では「薄商いの中で年末年始に相場が下げていた後で主力株を買い直す動きが出やすい」との指摘があった。

そのほかのダウ平均の構成銘柄では、キャタピラーやハネウェル・インターナショナル、ビザが上昇した。半面、アムジェンやコカ・コーラが安かった。

ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反発した。終値は前週末比160.193ポイント高の2万3395.822だった。
テスラやメタプラットフォームズ、データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが上昇した。

〔ロンドン株5日 続伸し最高値〕

5日の英FTSE100種総合株価指数は続伸し、前週末比53.43ポイント(0.53%)高の1万0004.57で終えた。最高値を更新し、終値が節目として意識される1万を上回るのは初めて。防衛や資源の関連銘柄が買われ、指数を押し上げた。

米国が3日、南米ベネズエラに対する軍事攻撃に踏み切ったことを受け、英BAEシステムズが前週末比5.5%高で終えるなど防衛関連の銘柄が買われた。
貴金属や非鉄金属先物の値上がりを背景に、鉱業株に買いが優勢だった。

地政学的なリスクに対する警戒から金などの貴金属が値上がりした。
需要増加の傾向が続くとの観測から銅先物も買われ、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物は一時1トン1万3000ドル台と最高値を付けた。

FTSEの構成銘柄では、産銅大手アントファガスタが6.23%高、産金大手エンデバー・マイニングが6.08%高、防衛大手バブコック・インターナショナル・グループが5.81%高と相場をけん引。

一方、自動車保険のアドミラル・グループは2.99%安、たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコは2.91%安、複合企業DCCは2.64%安と売られた。

〔ドイツ株5日 続伸〕

5日のドイツ株価指数(DAX)は5日続伸した。終値は前週末比329.35ポイント(1.34%)高の2万4868.69と2025年10月上旬以来、およそ3カ月ぶりに最高値を更新した。

個別では、米国によるベネズエラ攻撃をきっかけに中南米発の地政学的な不透明感が意識され防衛大手ラインメタルが9.36%高と急伸し、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが4.30%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.87%高で続いた。半面、自動車株は下落し、フォルクスワーゲン(VW)は2.91%安、BMWは2.80%安、ポルシェは2.72%安となった。

欧州株式市場で、フランスの株価指数CAC40は続伸し、前週末比0.19%高の8211.50と約1カ月半ぶりの高値で終えた。

欧州主要600社の株価指数であるストックス600も上昇し、601.76と節目として意識されていた600を上回る水準で終え、最高値を更新した。

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