【寄り付き概況】
29日午前の東京株式市場は、前日のNYダウ工業株30種平均をはじめとした米主要株価指数の続落を受け利益確定売りなどが先行、日経平均株価は前日比235円24銭安の2万6814円23銭と5営業日ぶりに反落して始まった。
直近4営業日続伸していた日経平均だが、きょうは下値を探る展開でスタートした。前日の欧州株市場は総じて強い動きを示したが、米国株市場は朝高後に大きく値を崩す展開となった。
NYダウは500ドル近い下げとなったほか、ナスダック総合株価指数は340ポイントあまり水準を切り下げ、下落率でNYダウを大きく上回った。東京市場でも、この流れを引き継ぎ、主力株中心に幅広くリスク回避の動きが広がっている。米国のインフレに対する警戒感が強まるなか、あすに発表が予定される5月の米個人所得・支出(PCE)の結果を見極めたいとの思惑もあり、押し目に買い向かう動きも限られそうだ。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=136円前後(28日は1ドル=135円75-76銭)、1ユーロ=143円台の前半(同143円68-72銭)で取引されている。
