26日前引けの日経平均株価は反発、前日比49円13銭高の2万2069円28銭で取引を終えた。
米中貿易協議の早期妥結期待から米株高となったことや日米両首脳が貿易交渉の最終合意を確認した共同声明に署名したことが好感され、買いが先行した。
外国為替市場で円安・ドル高に振れていることや9月末配当などの権利付き最終日で、配当取り狙いや配当の再投資に絡んだ買いや株価指数連動ファンドによる配当再投資の買いが入ったことも支えとなり、一時164円76銭高の2万2184円91銭まで上昇した。
東証1部全銘柄の値動きを示すTOPIXは一時、取引時間中としての年初来高値を更新した。
ただ、日経平均は9月に入って上昇が速かったことから利益確定目的の売り圧力も強く、決算期末を控え、持ち高整理の売りも散見されるなど上値は重い。
市場では「日経平均株価は4月中旬から下旬にかけてもみ合いとなった水準でもあり、ヤレヤレの売りが出ているようだ。指数の上値は重いが、値動きの良い個別銘柄への物色が続きそうだ」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は7.11ポイント高の1627.19だった。JPX日経インデックス400も上昇した。
東証1部の売買代金は概算で1兆1529億円、売買高は6億2686万株だった。値上がり銘柄数は1514、値下がり528、変わらず109だった。
業種別株価指数(33業種)では、鉄鋼、パルプ・紙、ガラス・土石製品の上昇が目立った。下落は鉱業、精密機器、医薬品など。
個別では、任天堂、トヨタ自動車、ファナック、ダイキン、東京エレクトロン、日東電が高い。吉野家HDは上場来高値を更新した。オルトプラスが急伸、ホクシン、三櫻工業も買われた。
半面、ファーストリテイリング、ファミマ、ソニー、ディー・エヌ・エー、リクルート、花王が安い。第一三共や塩野義も下落した。ブックオフグループホールディングス、オーバル、GameWithなども売られた。
東証2部株価指数は反発した。前日比7.77ポイント高の6526.27ポイントだった。
出来高3611万株。値上がり銘柄数は241、値下がり銘柄数は144となった。
個別では、アサヒ衛陶がストップ高となり、ジャパンエンジンコーポレーションは一時ストップ高となった。日本ケアサプライ、JFEコンテイナー、ウインテスト、ゼロ、スターフライヤーは年初来高値を更新した。ケミプロ化成、インタートレード、ICDAホールディングス、小池酸素工業、ハイレックスコーポレーションが買われた。
一方、花月園観光が年初来安値を更新した。ビットワングループ、松尾電機、セーラー万年筆、いい生活、イトーヨーギョーが売られた。
