【寄り付き概況】
29日の東京株式市場は売り優勢で始まり、寄り付きの日経平均株価は、前営業日比49円14銭安の2万2431円95銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、3.71ポイント安の1766.71で始まった。
前日の米国株市場は休場だったが、イタリアで総選挙後の政治混乱から、首相が決まらない状況が続くなか、同国の国債利回りが上昇。EU(欧州連合)全体への影響を懸念、リスク回避の動きから為替市場で円高の動きが強まっていることが嫌気され、売りが優勢となった。
為替動向を横目に神経質な展開が想定される。個別では主力株が手掛けにくいなか、内需系中小型のテーマ株物色の流れが中心となりそうだ。
寄り付き時点で業種別では33業種中、8業種が高く、値上がり上位に石油、鉱業、海運、電力ガスなど。値下がりで目立つのは紙パルプ、保険、鉄鋼など。
個別では、トヨタが売られ、ソニー、キヤノンは軟調。ソフトバンクGが下げ、マネックスGは小幅安。三菱UFJ、三井住友、COMPOHD、コスモス薬品、クリエイトSDHが売りに押され、ハニーズHLDも値下がりしている。
半面、任天堂が買われ、ファーストリテはしっかり。キーエンス、日東電工が小高く、7&iHDは堅調。東海カは急伸し、村田製は値上がりしている。
225先物は、GS・ドイツ・野村・メリルが買い越し。
SBI・三菱・クレディ・ソジェン・JPが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・ドイツ・野村・パリバが買い越し。
GS・日興・メリル・シティ・アムロが売り越し。
テクニカル的には、博報堂(2433)、ライク(2462)、ファインデクス(3649)、日産化(4021)、OATアグ(4879)、ライクキッズ(6065)、日MDM(7600)、共立印(7838)、象印(7965)、光通信(9435)、空港ビル(9706)、藤田観(9722)、丹青社(9743)が動兆。
