【寄り付き概況】
21日の日経平均株価は、前週末比48円54銭高の2万2541円22銭と続伸してスタート。前週末18日の底堅い動きが継続し、買いが優勢となったようだ。
今週から本格化する企業の4~9月期決算発表で、業績の底入れが確認できると見込んだ買いが引き続き優勢になっている。最近の日経平均の上昇をけん引してきた、海外ヘッジファンドなど短期筋による株価指数先物への買いも追い風とみられる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に上昇している。
23日の日電産を皮切りに主要企業の4~9月期決算の発表が本格化する。業績下方修正が相次ぐとの見方は多いものの、「最悪期を脱した」との受け止めが株価を押し上げるとの期待も強いという。
ただ、上値は限られている。中国の7~9月の実質GDP成長率が過去最低を更新したことで中国景気減速に対する警戒感が再び意識されているほか、依然として英国のEU離脱問題を巡る不透明感が重荷となる。
また、欧州連合(EU)と合意した新たな離脱案について英議会下院が19日の採決を見送り、ジョンソン首相がEUに離脱延期を申請。離脱を巡る不透明感が改めて意識されている。前週末の米株式相場の下落も一定の上値抑制要因となっている。
日経平均は前週に693円(3.2%)上昇して前週末には年初来高値(2万2492円)を付けていた。最近の株価上昇が急ピッチだったため、2万2500円近辺では利益確定を目的とした売りが出やすいとの声もあった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、26業種が高く、値上がり上位に非鉄、建設、電力ガスなど。
個別では、三菱UFJが高く、みずほFG、リクルートHDは強含み。日本電産が堅調。太陽誘電、ファナック、東エレク、アドバンテスもしっかり。トヨタは小幅高。神戸物産が値を上げている。
半面、ソフトバンクG、ソフトバンクが売られ、ファーストリテもさえない。村田製は弱含み、任天堂、ソニーが軟調。SUMCOが値を下げている。
テクニカル的には、東洋建(1890)、日空調(1952)、ライク(2462)、フィールズ(2767)、マクニカ富士(3132)、オルトプラス(3672)、ティーガイヤア(3728)、アイビーシー(3920)、PI(4290)、トリケミ(4369)、DMG森(6141)、マルマエ(6264)、タツモ(6266)、オカタアイ(6294)、クボタ(6326)、石井鉄(6362)、サムコ(6387)、日精工(6471)、安川(6506)、第一精工(6640)、アイホン(6718)、シャープ(6753)、OKAYA(6926)、日野(7305)、伯東(7433)、三共生興(8018)、カメイ(8037)、アイフル(8515)、ビジョン(8037)が動兆
