4日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は45円05銭高の2万0659円12銭だった。
前日の米ダウ工業株30種平均の史上最高値更新が、東京市場での買い材料となった。「海外機関投資家が保有する金融資産の中で米国株の占める割合が上昇しているため今後、相対的に持ち高の低くなった日本株を買い増す必要が出てくる」との見方が広がっている。
一方、円相場が1ドル=112円台半ばまで上昇したのが重荷。前日に株式相場は年初来高値を付けており、利益確定の売りも出やすかった。ただ、円高・ドル安に振れる場面があったものの、日経平均は前引けまで値上がりを維持し、底堅さを示した。
安倍政権下での高値である15年6月の2万868円を前に上値の重さも意識されている。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1198億円だった。売買高は8億7147万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は993と全体の約49%を占めた。値下がりは899、変わらずは138だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
個別では、9月の既存店売上高が増えたファストリが買われた。ビール系製品の値上げを発表したアサヒは上昇した。アドテストやファナックが引き続き高い。米国の新車販売好調で、トヨタが上げた。グループ会社が有機ELの量産に乗り出すと伝わったJディスプレは売買代金トップで大幅高となった。任天堂も堅調、日本電産などもしっかり。石川製作所が値を飛ばし、ペッパーフードサービス、GMOペイメントゲートウェイも高い。
半面、SUBARUが売られた。米長期金利の上昇一服で三菱UFJは安い。前日に年初来高値をつけたキーエンスは下げた。原油先物相場の下落で国際石開帝石やJXTGは売られた。公募増資を発表した青森銀は大幅安。大東建も売られた。
スタートトゥデイ、ウィルグループなども売られた。ダイトウボウが安く、昭光通商も値を下げた。
東証2部株価指数は前日比49.81ポイント高の6810.34ポイントと6日続伸した。
値上がり銘柄数は198、値下がり銘柄数は247となった。
個別では、セブンシーズホールディングス、大興電子通信がストップ高。三井住建道路、ソルコム、北陸電話工事、エスビー食品、イーグランドなど21銘柄は年初来高値を更新。
サイバーステップ、北恵、ウイルプラスホールディングス、シャープが買われた。
一方、カワタ、エルナー、トーヨーアサノ、三社電機製作所、ダイヤモンド電機が売られた。
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