440円安と全面安、米指標悪化、景気敏感株に売り

 
3日の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比440円67銭安の2万1337円94銭だった。下げ幅は一時500円を超える場面があった。
東証株価指数(TOPIX)は31.61ポイント安の1564.68と、いずれも大幅安だった。
 
NYダウ工業株30種平均は8月下旬以来の安値に下落し、投資家心理が悪化した。
朝方から売り優勢の展開が続いたものの、一時は下げ渋る動きもみられた。
ただ、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、午前10時44分には、同501円25銭安の2万1277円36銭と安値を付けた。その後も、下げ幅をやや縮小したものの、不安定な展開だった。
 
欧州連合(EU)が航空機大手エアバスに拠出した補助金をめぐり、世界貿易機関(WTO)が米国に報復関税を容認し、貿易摩擦への警戒感が広がった。東京株式市場も鉄鋼などの素材株が値を下げた。
 
市場関係者は「日経平均はチャート上で窓を開けて下落しており、短期的な調整を示唆している」と指摘。一段の下落を警戒し、売りが出やすくなっていると話していた。
 
東証1部の出来高は6億1225万株、売買代金は1兆123億円。騰落銘柄数は値上が李85銘柄、値下がり2031銘柄、変わらず34銘柄だった。
 



業種別株価指数(33業種)はすべて下落。倉庫・運輸関連業、水産・農林業、パルプ・紙の下落が目立った。

個別銘柄では、ソフトバンクG、ファーストリテが大幅安。三菱UFJ、三井住友、三菱倉も軟調。トヨタ、任天堂、ソニー、キーエンス、ファナックもさえない。JFE、王子HDが下押し、日水も売られた。
半面、東エレクは強含み。ニトリHDが堅調。第一三共、神戸物産、コロプラ、スクエニHDが値を上げた。
 
東証2部株価指数は前日比46.36ポイント安の6489.93ポイントと3日ぶり反落した。
出来高3317万株。値上がり銘柄数は64、値下がり銘柄数は309となった。
 
個別では、テクノ菱和、朝日印刷、TONE、小島鉄工所、東京自働機械製作所など9銘柄が年初来安値を更新。花月園観光、セキド、ツインバード工業、日本精機、東海ソフトが売られた。
 
一方、宇野澤組鐵工所、戸上電機製作所、アルチザネットワークス、ミロクが年初来高値を更新。エヌリンクス、セーラー万年筆、瑞光、サイオス、黒田精工は値上がり率上位に買われた。

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