8日午前の日経平均株価は反発した。午前の終値は前日比423円30銭高の2万2509円10銭だった。東証株価指数(TOPIX)は30.71ポイント高の1683.14とともに上伸した。
中間選挙の結果を受けた米株式相場が大幅高となり、投資家心理の改善につながった。日経平均株価は取引開始直後から大幅高となり、上げ幅を前日比500円近くまで広げる場面があった。外国為替市場の円安を背景に輸出関連の主力株にも買いが優勢だった。
その後は、戻り待ちの売りに押されたもようで、やや伸び悩む展開となったが、総じて堅調だった。時間外取引での米株価指数先物は、軟調な動きとなっている。
市場では「米中間選挙という不透明感は拭えたものの、現地8日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えることから、買い一巡後は様子見姿勢となったようだ」との声が聞かれた。
東証1部の出来高は7億6915万株、売買代金は1兆2710億円。騰落銘柄数は値上がり1836銘柄、値下がり239銘柄、変わらず36銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、鉱業、その他製品、電気・ガス業の上昇が目立ち、下落はゴム製品のみ。
個別銘柄では、JXTG、国際帝石が高く、東電力HDはしっかり。任天堂が買いを集めたほか、バンナムHDは急騰し、ソフトバンクG、ファーストリテイリングも堅調。SUMCOも売買代金を膨らませ高い。ソニー、トヨタ、三菱UFJが買われた。
明治ホールディングスは大きく上昇した。ヴィンクスがストップ高となったほか、スルガ銀行も一時値幅制限いっぱいに買われた。ジャパンエレベーターサービスホールディングスが大幅高となり、ミネベアミツミも高い。
半面、ミツバも住友ゴムが大幅安で、ブリヂストンは軟調。SUBARU、ブリヂストンが冴えず、スズキ、パイオニア、武田が下落した。シスメックスは急落。サンデンホールディングスが値下がり率トップに売られた。
東証2部株価指数は前日比140.78ポイント高の7218.89ポイントと続伸した。
出来高6610万株。値上がり銘柄数は301、値下がり銘柄数は98となった。
個別では、ASTIがストップ高。エスティック、富士ソフトサービスビューロ、ダイベアは年初来高値を更新。ショーエイコーポレーション、図研エルミック、チャーム・ケア・コーポレーション、サンセイ、日本タングステンが買われた。
一方、東邦化学工業、トーアミ、岡野バルブ製造、日本フェンオール、築地魚市場など6銘柄が年初来安値を更新。オプティマスグループ、SECカーボン、玉井商船、ラピーヌ、パスが売られた。
