26日午前の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比42円94銭安の2万1485円29銭だった。東証株価指数(TOPIX)は4.39ポイント安の1616.48と、いずれも小幅安。
前日の米国市場は、トランプ米大統領が中国製品に対する追加関税引き上げを延期すると表明し、貿易協議の進展期待が強まった。米国株の主要指数がそろって上昇し、為替も1ドル=111円台まで円安に進んだことから、東京株式市場も買い先行で始まった。日経平均株価は一時、2万1600円台を回復した。
その後、中国・上海総合指数が小高く寄った後に小幅安になったこともあり、いったん下げに転じた。また、円相場が110円台後半に戻すと、次第に戻り売り圧力が強まった。日経平均は前日終値付近でもみ合いとなり、前引けにかけて下げ幅を広げた。
市場からは「上値が重くなってきた。米中貿易協議への進展期待はあるが、織り込みが進んでおり、新たな材料が欲しいところだ。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言を見極めたいとの空気も手控えにつながっているようだ」との声が聞かれた。
東証1部の出来高は5億3156万株、売買代金は9170億円。騰落銘柄数は値上がり703銘柄、値下がり1329銘柄、変わらず92銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、石油・石炭製品、保険業の下落が目立った。上昇は医薬品、電気・ガス業、パルプ・紙など。
個別では、資生堂、花王が高く、テルモも上昇した。任天堂、トヨタ、武田は小幅高。井筒屋が商いを膨らませ大幅高、アイロムグループも値を飛ばした。アイスタイルが上昇、レオパレス21も買い優勢だった。
半面、キーエンスが利食われ、村田製作所、SMCなども安い。ソニーは小幅安。東京エレクトロン、信越化学工業なども冴えない。オンワードホールディングス大きく売られ、ラサ工業も急反落した。
東証2部株価指数は前日比38.08ポイント安の6862.44ポイントと8日ぶり反落した。
出来高3714万株。値上がり銘柄数は182、値下がり銘柄数は221となった。
個別では、堀田丸正、タビオ、ナルミヤ・インターナショナル、京葉瓦斯、マックスバリュ東北が売られた。
一方、鉄人化計画がストップ高。京進、安楽亭は昨年来高値を更新。ストリーム、篠崎屋、いい生活、Oak キャピタル、日本アビオニクスが買われた。
