416円高と反発、米株高好感

27日午前の日経平均株価は反発した。午前終値は前週末比416円87銭高の1万9678円87銭だった。
取引開始直後に上げ幅が300円を超えた。その後もじり高となり、取引時間中としては1週間ぶりの高値となる水準に上昇した。
 
前週末の米株式相場の上昇を受けて投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、買いが優勢だった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を前に思惑的な買いが株価指数先物に入り、上げ幅を拡大する場面も目立った。大型連休を控え積極的な売買が減るなか、先物を通じた短期筋の買いで相場は一方向に動きやすかった。
 
決算で見どころのある銘柄に資金が集まった。中国での受注回復期待を示唆したファナックや、前期業績が市場予想より良かったと受け止められたアドバンテスに買いが集中。他の半導体関連株にも連想買いが波及した。
新型コロナウイルスの影響で企業業績全般に下押し圧力がかかるが、決算でいったん悪材料が出尽くしたとの見方が買いを促した。影響が軽微にとどまりそうな銘柄も物色された。戻り待ちの売りが上値を抑える場面があったが、断続的な先物買いが相場を押し上げる展開となった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8428億円、売買高は5億463万株と、低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は1439と、全体の約66%を占めた。値下がりは636、変わらずは92銘柄だった。
 


業種別株価指数(全33業種)では、海運業、非鉄金属、電気機器の上昇が目立った。下落は電気・ガス業、銀行業の2業種だった。
 
個別銘柄では、ファナック、アドバンテス、日本電産が上伸し、ファストリ、リクルート、東エレク、キヤノン、オムロンは堅調。トヨタ、任天堂は小幅高。住友鉱、SUMCOが値を上げた。武田も高い。共栄タンカーが急伸。ソフトバンクG、ファーストリテも買われた。
 
半面、デンソー、中外薬、JT、が軟調。東京ガス、中部電がさえない。三菱UFJ、三井住友、東京海上は小幅安となっている。
 
東証2部株価指数は前週末比48.94ポイント高の5536.81ポイントと反発した。
出来高4604万株値上がり銘柄数は315、値下がり銘柄数は92となった。
 
個別では、北日本紡績が年初来高値を更新。ヴィスコ・テクノロジーズ、都築電気、ASTI、ICDAホールディングス、木村工機が買われた。
 
一方、西川ゴム工業、京福電気鉄道が年初来安値を更新。川本産業、大運、ウェルス・マネジメント、レオクラン、パシフィックネットが売られた。
 

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