401円安と反落 半導体関連に売り、過熱感も意識

 
26日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比401円40銭(1.11%)安の3万5835円07銭だった。
 
前日の米国市場でNYダウは上昇したが、主な半導体関連株で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したほか、引け後に発表されたインテル<INTC>の決算が予想を下回ったことが嫌気され、東京株式市場でも主力の半導体関連などハイテク株が下落した。日経平均株価は3万6000円台を割り込んで推移している。
 
年初から上昇が目立っていた東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株に売りが先行し、日経平均を押し下げた。25日の米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比0.24%安だったうえ、米インテルが25日夕発表した1〜3月期の売上高見通しが市場予想に届かず、時間外取引で急落したのも半導体関連株の重荷となった。
 
日経平均は相場の過熱感を示す指標が増えている。日経平均構成銘柄の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った騰落レシオ(25日移動平均)は25日時点で137.63%と「買われすぎ」の目安とされる120%を上回った。短期的な過熱感が意識されて売りが出た。半面、日本株の根強い先高観を背景に下値では押し目買いも入り、日経平均は3万6000円を上回る場面もあった。
 
後場の日経平均が3万6000円台を回復できるかは、値がさの半導体株と中国関連銘柄次第といったところだ。為替は1ドル147円60-70銭台と前日の大引け時点とさほど変わらない水準で推移している。
来週、米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えていることから、様子見ムードが強まりやすくドルはさほど上下に振れないと予想。となれば、日経平均の下げ幅縮小には、きつい下げの半導体株が下げ渋るか、中国株が上げ幅を拡大することで中国関連銘柄が息を吹き返すか、どちらかの材料が必要だ。先週末の終値3万5963円27銭より1円でも上で終われば、日本株強気という投資家のモメンタムも維持できよう。
 

 
 


 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは24.27ポイント(0.96%)安の2507.65だった。JPXプライム150指数は続落し、11.95ポイント(1.05%)安の1121.82で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆4385億円、売買高は8億3159万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1039。値上がりは561銘柄、横ばいは57銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、金属製品、輸送用機器、電気・ガス業、銀行業などが下落。上昇はゴム製品、鉱業など。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテストが安く、ルネサスエレクトロニクスが大幅安。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが値を下げ、トヨタ自動車や川崎汽船が軟調。東電HDや味の素、鹿島が下げた。
 
半面、霞ヶ関キャピタルが急伸し、INPEXが堅調。楽天グループやキーエンス、SHIFTが値を上げた。大平金、パナHDは上げた。

 

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