【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比112円11銭安の2万6697円26銭。
前日のNYダウ、ナスダック総合指数ともに上昇し、NYダウは一時3万ドル大台を回復する場面もあった。
また、ナスダック総合指数は再び最高値街道に復帰する格好となったが、いずれも終盤急速に上げ幅を縮小する引け味の悪い展開となり、東京市場でもこの流れを受け目先気迷いムードにある。
米国では製薬大手のファイザーなどが開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、今年の供給が従来計画規模の約半分になると報じられ過度なワクチン普及期待を剥落させたが、東京株式市場でも投資家のセンチメントに影響を与えそうだ。
日本時間今晩発表予定の11月の米雇用統計を見極めたいとの思惑や、外国為替市場で円相場が1ドル=103円台後半と、円高・ドル安方向に進んでいることも重荷だ。ただし、下値では海外投資家に加え、出遅れた国内機関投資家の買い注文が入り下げ幅も限定的なものにとどまる可能性がある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに下落している。
個別では、東エレクやアドテスト、SUMCOなど半導体関連株が安い。携帯電話料金の引き下げ圧力が高まったとされるKDDI、ダイキン、ソフトバンクGが安く、TDK、アドバンテス、ファーストリテもさえない。
一方、電気自動車(EV)化への流れを背景にデンソーが買われている。JR西日本やJR東海、京成など鉄道株が堅調、ファナック、信越化は上上昇ている。
