日経平均はあっさり節目の4万0000円を上回った。高く始まった後は伸び悩んだものの、TOPIXが下げに転じる中でもプラス圏をキープしたどころか、安値でも4万0000円を下回らなかった。上昇基調を崩すことなく利益確定売りもこなしており、中期的にはまだ上があることへの期待を高める動きだった。
きょうはプライムで値下がり銘柄数がかなり多かっただけに、あす以降は半導体株以外にも物色の広がりが見られるかが注目される。今週はメジャーSQ週で指数の動きは荒くなりやすいが、半導体しか注目されないような状況が続いてしまうと、無駄に振れ幅が大きくなる。きょう日経平均に連れ高できなかったTOPIXが仕切り直しで買われるのか、それとも頭打ち感が出てくるのかを注視しておきたい。
ちょうど2カ月前の大発会には3万2693円という安値をつけており、わずかの間に日経平均は7600円(23%)も急騰したことになる。米国の半導体人気が収まらないうちはこちらも上げ続けるだろうが、そうは言っても相場は相場なので、今月はどこかで調整に入ることも想定して動いた方が無難だろうと考える。
今週は、米国で5日にスーパーチューズデー(大統領選挙の集会集中日)、6・7日にはパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言、8日には雇用統計、国内では、8日にメジャーSQが予定されており、短期的な相場調整のきっかけとなってもおかしくないイベントが目白押しだ。これらイベントを見極めながら、目先は4万円を固める展開か。
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
42333.22 ボリンジャー:+3σ(26週)
41863.58 ボリンジャー:+3σ(25日)
41152.20 ボリンジャー:+2σ(13週)
40469.99 ボリンジャー:+2σ(25日)
40109.23 ★日経平均株価4日終値
39654.93 ボリンジャー:+2σ(26週)
39477.92 6日移動平均線
39233.71 新値三本足陰転値
39204.90 均衡表転換線(日足)
39076.40 ボリンジャー:+1σ(25日)
38688.95 ボリンジャー:+1σ(13週)
38001.11 均衡表基準線(日足)
37682.81 25日移動平均線
36976.64 ボリンジャー:+1σ(26週)
36957.48 均衡表転換線(週足)
36289.22 ボリンジャー:-1σ(25日)
36225.70 13週移動平均線
35470.38 均衡表雲上限(日足)
35401.16 均衡表基準線(週足)
35104.85 75日移動平均線
34895.64 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足は小陰線を引いたが、マドを空けて上昇して5日移動平均線を上放れ、高値と安値も先週末水準を上回った。一方、25日移動平均線との上方乖離率は日経平均で6.44%(先週末6.53%)、TOPIXで4.03%(4.43%)といずれもやや縮小。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は98.84%と2月9日から15営業日連続で中立ゾーンの90-110%に収まっており、高値追いの相場にあって短期急騰によるスピード調整圧力は限定的とみられる。
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