19日午前の日経平均株価は反落した。午前終値は前日比398円75銭安の2万8008円09銭だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株をはじめ幅広く売り優勢の展開となり、日経平均株価の下げ幅は一時500円を大きく上回り、2万8000円台を割り込んだ。
前引け時点ではやや下げ渋り2万8000円台をかろうじてキープした。18日発表の米住宅着工件数の減少をきっかけに同日のNYダウ工業株30種平均など主要株価指数が下落し、
東京株式市場でもリスク回避の売り圧力が強まった。日経平均寄与度の高い一部の値がさ株の軟調が目立ち、全体の下げを助長する形となった。
売り一巡後は下げ渋った。市場では「日経平均が2万8000円を下回る場面では買い戻しも入った」との声があった。10時すぎに取引が始まった台湾株は一進一退の展開で、台湾株が上昇した場面では日本株を下支えした。成長期待の高い銘柄の一角には買いが入り、朝方に安く始まったソニーG、中外薬は午前の中ごろに上昇に転じた。
東証株価指数(TOPIX)の午前終値は前日比0.71%安だった。JPX日経インデックス400も下落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1931億円、売買高は5億7599万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1309と、全体の約6割を占めた。値上がりは760、変わらずは121銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)はパルプ・紙、機械、石油・石炭製品などが下落。上昇は海運業、ゴム製品、精密機器など。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ(SBG)が軟調、ファーストリテイリングも大幅安。東京エレクトロン、ダイキン工業なども安い。楽天グループも値を下げた。グレイステクノロジーが急落、アーレスティも大幅安。前日に上場来高値を付けたトヨタも下落した。
半面、任天堂が堅調、HOYAも買い優勢の展開。三菱UFJや任天堂、日本郵船も堅調。エンビプロ・ホールディングスが急騰、中央発條も大幅高。日本新薬、ジェイリースなども値を飛ばした。
東証2部株価指数は前日比10.58ポイント高の7335.18ポイントと続伸した。
出来高は9288万株。値上がり銘柄数は184、値下がり銘柄数は196となった。
個別では、ジー・スリーホールディングスがストップ高。北海道コカ・コーラボトリング、まんだらけ、東洋刃物、岡本工作機械製作所、キョウデンなど10銘柄は年初来高値を更新。明治機械、ウイルコホールディングス、ギグワークス、田岡化学工業、グローバルダイニングが買われた。
一方、南海辰村建設、オーミケンシ、ケー・エフ・シー、川本産業、情報企画など6銘柄が年初来安値を更新。Abalance、リミックスポイント、ぷらっとホーム、ユニバンス、松尾電機が売られた。
