367円高と大幅反発、米株高好感

16日午前の日経平均株価は反発し、前日比367円89銭(1.40%)高の2万6694円05銭で終えた。
前日の米国株高を受け、朝方から買いが先行。時間外取引で米株価指数先物が上昇していることも支えに、午前10時14分には、同621円54銭高の2万6947円70銭を付ける場面がみられた。
前日までの4営業日で1900円ほど下げた後で、値ごろ感が出たと見られた主力銘柄に買いが入った。
ただ、急ピッチでの戻りに対する警戒感や、心理的なフシ目の2万7000円に接近したことから、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となったようだ。
 
FRBは15日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げを決めた。パウエル議長は記者会見で、利上げの道筋やインフレ抑制への強い姿勢を示した。「FRBの利上げ見通しも市場の予想に沿った水準になり、市場からの信認を維持できた」との見方があった。
 
市場では「FOMC(米連邦公開市場委員会)を波乱なく通過し、きょうは買い戻す動きが強まったが、米インフレへの警戒はまだまだ続くとみられ、今後も値動きの荒い展開が続きそうだ」との見方があった。
 
為替市場では、ドル・円が1ドル=134円50銭台(15日は134円70-71銭)で、朝方の水準からは円安方向への動きが続いている。
 


東証株価指数(TOPIX)は反発した。午前終値は前日比23.36ポイント(1.26%)高の1879.29だった。上げ幅は一時2%を超えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3371億円、売買高は5億6517万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1529と、全体の約8割を占めた。値下がりは265、変わらずは44だった。
 
  
業種別株価指数(33業種)は水産・農林業、輸送用機器、精密機器、繊維製品、ゴム製品が上昇率上位となった。下落は海運業のみ。

個別では、レーザーテック、東京エレクトロンなどが高く、トヨタや日産自など自動車株も堅調。ファーストリテイリング、ダイキン、ファナック、東エレクの上昇が目立つほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクもしっかり。三菱重工業も買い優勢となった。オークネットが急騰、インテリジェント ウェイブの上値追いも続いている。マルハニチロやアサヒといった食品関連の上げも目立った。
 
半面、川崎汽船が軟調、新光電気工業も売られた。マネジメントソリューションズが下げ止まらず、KLabも安い。川崎汽やネクソン、東電HD、JR東日本は下落した。
 

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