17日午前の日経平均株価は大幅に続伸した。午前の終値は前日比358円49銭高の2万2907円73銭。上昇幅は一時400円を超えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
きょう前場の東京株式市場は前日に続き大きくリスク選好ムードに傾いた。
前日の米株高や為替のドル高・円安基調を受け、主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、全体の9割以上の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。日経平均は一時400円を超える上昇をみせる場面もあった。
東証1部は引き続き指数寄与度の高い主力株の上昇が目立ち、日経225先物を中心とした買い戻しの動きがみられた。
米半導体製造装置のラムリサーチが16日公表した2018年10~12月期の業績見通しが市場予想を上回り、株価が時間外取引で大きく上昇。市況悪化に伴う半導体メーカーの投資減速への警戒感が和らぎ、東エレクやSUMCOといった関連株に見直し買いが入ったことも相場を押し上げた。
市場関係者は、「ようやくリバウンドらしいリバウンドになったが、商いは膨らまず、力強い押し目買いという印象ではない」と話していた。
東証1部の出来高は6億1452万株、売買代金は1兆1674億円。騰落銘柄数は値上がり1952銘柄、値下がり116銘柄、変わらず40銘柄。
業種別株価指数(33業種)では、電気機器、機械、証券・商品先物取引業、不動産業の上昇が目立つ一方、海運業、鉄鋼が下落した。
個別では、ソフトバンクグループが大商いで上昇、ファーストリテイリングといった値がさ株も買いを集めた。住友不など不動産株も高い。ソニー、トヨタ自動車なども堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買い優勢となった。田淵電機がストップ高に買われ、ノジマも値を飛ばした。Gunosy、TOKYO BASEも大幅高。
半面、共同で設立したコンテナ船事業会社の業績が下振れする見通しとなった川崎汽や日本郵船など海運大手3銘柄が急落、ここ人気化していたエスケイジャパンが利食いに押され、島忠も値を下げた。ユニファミマのほか、JFEなど鉄鋼株の一部には売りが優勢だった。
東証2部株価指数は前日比103.37ポイント高の7225.47ポイントと続伸した。
出来高5483万株。値上がり銘柄数は322、値下がり銘柄数は90となった。
個別では、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、さくらケーシーエス、インテリジェント ウェイブ、櫻護謨など5銘柄は年初来高値を更新。アイル、川金ホールディングス、アウンコンサルティング、アライドテレシスホールディングス、ニーズウェルが買われた。
一方、森組、三光マーケティングフーズ、サイバーステップ、梅の花、帝国ホテルが年初来安値を更新。萬世電機、鉄人化計画<、グローバルダイニング、松尾電機、ビットワングループが売られた。
